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使える!ビジネス迷言・第24話「信じる者は儲ける」

使える!ビジネス迷言・第24話「信じる者は儲ける」

おはようございます。
 午前8時半朝礼。10時半、某プロジェクトのミーティング。プロジェクトが一通り完了したことを確認し合う。今は既存システムとの併用期間だが、来期からは完全に移行できそうだ。午後1時半、ミーティングルームでは別なプロジェクトのミーティングが行われた。僕は書斎でZOOM取材。同窓会報の記事を書くため。1時間ほどで終了。その後は事務的作業とスロウ次号の準備等。

信じる者は儲ける

先代から「儲けという字は『信じる者』と書く」と言われたことがある。「儲けるには信者を増やすことだ」と話は続いた。なるほど、うまいことを言うな……と思ったが、当時の我が社が儲かっている気配はなかった。2000年頃の話だ。
 「信者を増やせば儲かる」というのは聞いただけで胡散臭いと感じる話。当然、先代もそう考えていたはず。息子である僕におもしろがってそう話したが、社内ではたぶん話していなかったと思う。
 漢字の成り立ちを調べてみると、本来は「たくわえる」という意味らしい。「跡継ぎとして備えておく人=皇太子」を意味する言葉として「儲」という漢字が成立したとのこと。「もうける」という意味で使っているのは日本だけのようだ。
 「儲」という字は「人+諸」と「信+者」の2通りに分解できる。「諸人」(多くの人)と解釈するか、「信者」と解釈するか。常に儲けについて考えている人は、「そうか、多くの人を信者にすると儲かるのか」などと考えるに違いない。
 ここで押さえておくべきことは、「儲ける」という言葉にネガティブな感情を持たないことだと思う。人によっては、「儲けること=悪いこと」という不思議な固定観念を持っている。お客様のために……と自社の価値を提供するのはよいことだが、薄利または赤字で提供していたのでは、会社は大変なことになる。顧客と自社、どちらも利益が得られること。それがビジネスの原則だ。
 僕は「儲」という文字に対して、何が正しいと主張するつもりはまったくない。学者ではないので、自分で好きなように解釈している。最初は「なるほど、信者かぁ」と思っていたのだが、ちょっと違うような気がしてきた。そもそも「信じる者」とは誰のことなのか?
 お客様を自社のファンにする。よくそのように言われるが、僕はお客様を自社の信者にしたいわけではない。僕自身もどこかの会社の信者になりたいわけではない。時には批判的に自社製品を評価してほしいと思っているし、自分がユーザーとなる場合は、ファンであってもシビアにその会社の製品を評価している。つまり、対等なのである。
 僕の解釈では、「信じる者=自分」ということになる。自社商品の一番の信者は自分。自分がいいと思っていなければ、自信を持って仕事をすることはできない。営業パーソンであれば、自社商品に自信がなければ営業活動は苦痛以外の何物でもないだろう。「これはいい!」と思っているから、お客様に勧めることができるのだ。自社商品の信者が社内に大勢いれば、自社商品は売れるようになる。また、自社商品に至らないところがあれば、自分の存在価値をかけて改善しようとするはずだ。
 信じる対象は自社商品ばかりではない。自社そのもの、あるいは自分自身を信じることができるかどうか? それによって、仕事人生の充実度が変わってくることになるだろう。僕としては、会社及び会社の仲間、そして自分自身を信じることのできる人によって会社が構成されていること。そのような組織を目指している。そのためには、魅力的な商品をつくり続けて、社内に自社の信者を少しずつ増やしていくほかないと考えている。

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