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使える!ビジネス迷言・第28話「センチメンタルよりセンチメートル」

使える!ビジネス迷言・第28話「センチメンタルよりセンチメートル」

おはようございます。
 午前中は試験問題の解答用紙に手書きで清書する作業。前日、50問すべての解答を記入したが、それはパソコン上だった。これを書き写す。何とも面倒な作業。19年前に受講したTT研修の文献レポートを思い出した。パソコンのありがたみを感じると同時に、指の機能の衰えを感じた。午後は同窓会会報の原稿をまとめる。執筆と受け取り原稿の字数調整。6時頃仕事を終える。

センチメンタルよりセンチメートル

早くも秋の気配である。と言いながら、再び猛暑がやってくるかもしれないが、どうやら週間天気予報を見る限り真夏日はなさそうだ。
 人によってはセンチメンタルな気持ちになっているかもしれない。人は年をとっても、感傷的になることがあるものだ。むしろ、そうなる要素は若手の人よりも多い。さまざまな記憶と目の前の現象が化学反応を起こし、センチメンタルな方向へ傾いていく人もいるだろう。僕も油断するとそのようになる。
 しかし、現役世代の人たちに求められるのは、センチメンタルよりもセンチメートルである。
 ある研修を受講した際、「あなたの今の気持ちを1~10で表すとすれば、いくつくらいですか?」といった質問があった。定量化不可能な個人の気持ちを無理矢理数値に置き換えようとしている。このことに軽い驚きと納得が同時にやってきた。これはおもしろいやり方ではある。だが、自社で個人面談を行う際に、活用することはできるだろうか? 答は否、だろうな。いかにも研修で教わってきたことがバレバレである。面談者の術にはまって、自分の気持ちを吐露する人は少ないだろう。たとえ、数字であったとしてもである。
 ただし、自分で自分の気持ちや心の状態を数値化するのなら話は別だ。我が社では社内研修の中で、エゴグラム(性格診断法の一つ)、エニアグラム(人間の9つの精神構造モデルを調べるもの)、ハーマンモデル(自分の利き脳を診断するもの)を行うことがあるが、これらは自己診断であるため抵抗感を持つ人はほとんどいない。むしろ、自分はどういう人間か知りたいと思うのが自然な気持ちだろう。3つの診断ではいずれも数値化され、自己分析でき、自分の課題に気づくこととなる。
 日常業務においても、やはり求められるのは定量化を意識することである。ありがちなのは、「がんばったけれども成果は得られませんでした」といった類いの報告。これにはいくつものバリエーションがあって、一見定量化できているように思える報告もある。みんな頭の中では「定量化せねば」という思いがあるのかもしれない。しかし、本心ではセンチメンタルな方向へ流されてしまっているから、「がんばった」というところに主眼が置かれてしまう。
 このパターンに慣れると、「がんばった」という満足感(?)が早い段階でやってきて、すぐに諦めるタイプの人間に転落する可能性がある。がんばりを曖昧な気持ちではなく、数値化しなければならない。数値抜きで仕事はできない。日常業務の大半を定量化することが重要だ。
 仕事をする上では、顧客満足や自分の充足感といったものが大事であることは言うまでもない。しかし、それらには数値の裏付けが欠かせない。定量化可能な価値を顧客に提供し、顧客満足度を高めることで、自分の仕事に対する充足感が得られるものである。顧客満足や顧客創造のない中で自己の充足感を感じることはほぼない。センチメートルでもミリメートルでも数値にこだわる。現役世代にはそれが不可欠だ。
 その先の世代はどうなるのだろう? 僕個人としては生涯現役のつもりでいるが、一線から退いたら、きっとセンチメンタームな気持ちになるに違いない。森林浴のようなハッカのような香りを感じながら感傷に浸りそうな気がする。やはり、ギリギリまで一線に残りたいという気持ちが強い。

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