
おはようございます。
朝は校了に向けての作業。10時、コア・コンピタンス委員会。昼、帯広ロータリークラブ例会にZOOM参加を試みるが、うまくつながらない。IDが変わったのだろうか? 諦める。午後2時、市内某所でミーティング2件。興味深い提案。地域企業も大手企業もIT企業も、地域及び日本をよくしようと動いている。自社には何ができるか考える。4時半頃帰宅。7時、とかち館。中小企業家同友会とかち支部8月例会。講師は(株)どんぐりの代表取締役社長、野尻雅之氏(札幌支部)。「社員たちが考える『どんぐり流』 ~業界の常識よりお客様のニーズ~」というテーマ。70分の報告の後、グループ討論。「我が社らしさとは」というテーマでディスカッション。自分の考えを述べたものの、自社の「らしさ」は案外お客様のほうが知っているかもしれない、と思った。9時終了。9時半、帰宅。
気づくと、「使える!ビジネス迷言」は36話まで進んでいた。いったんまとめて、電子書籍にしようと思う。
誰のために働くか?
昨日は一日、大勢の人と会って、話を聞いたり話したりしたわけですが、無理矢理共通項を一言集約すると、「誰かのため」という言葉が頭に浮かびます。昨日出会った人全員、「自分以外の誰かのため」に活動していて、それが結局「自分のためでもある」とわかっている人たちでした。
社内のミーティングであっても、自分が得をするために意見を述べるという人はほぼいない。会社全体のためであったり、社内の誰かのために言うべき意見を言い、計画を立て、行動に移す。
社外の人と話をしていても、自分や自社のために提案活動を行うわけではありません。必ず「相手のため」「地域のため」というところからスタートする。相手に対する利益(ベネフィット)を提供しなければ自社の利益(プロフィット)は得られない。そして、利益のことばかり考えていると、真に相手のためになるような提案ができない場合がある。経済活動である以上、頭のどこかでは利益の計算が必要。「誰かのため」と「自社の利益」。両者のバランスを考えねばなりません。
僕らはB2Bが業務の大半を占めているため、このあたりがちょっと見えにくいところがあるのかもしれません。B2Cのビジネスはもっと直接的に「誰にために動けばよいのか」がよくわかる。
野尻氏の講演を聴いて、「お客様のために」という姿勢があらゆる話から伝わってきました。一番ビックリしたのは、「閉店時に売れ残りがあるようにする」という話。単純に、売れ残らないほうがよいのではないか……と思ってしまいます。しかし、これには「閉店間際にやってくるお客様のため」という理由がありました。なるほど、確かに閉店ギリギリに店に入り、商品(パン)がほとんど残っていなかったら、がっかりするに違いありません。こういう発想は異業種である僕らにも大いに参考になるものでした。ちなみに、売れ残ったパンは無駄になることはなく、ちゃんと活用されているとこのことでした。
重要なのは、お客様思いの人材をどのように育てるのか、あるいはお客様思いの社風にどう変えていくのかというところでしょう。講演を聴きながら、「育てる」「変える」「教える」というのとは、ちょっと違うような気がしてきました。もともと社員一人ひとりの中に、お客様思いの気持ちは存在している。何らかの理由があって、「誰かのため」という思いを仕事の場で発揮できなくなっているのかもしれません。たとえば、社風がギスギスしていたら、お客様よりも自社の上司の顔色が気になるといったようなこと。
経営者や管理者の役割は、「自分以外の誰かのためにいい仕事をして、その結果、自分の人生が豊かになっているという手本を示すこと」なのかもしれません。また、社内に向けては、自分の仕事がお客様に、地域に対してどのように役立っているのか、ひと目でわかるようにすること。日々実感できるような仕事の仕方、会社の仕組みに変えていくことが必要ですね。我が社には改善すべき点がたくさんあることがわかりました。