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第1回 食事会か飲み会か

第1回 食事会か飲み会か

皆さん、おはようございます。
 今日から新シリーズを始めることにしました。タイトルは「職場環境改革」。ちょっと硬い感じがしますが、文章としてはソフトなものになると思います。20回シリーズを予定しています。ただ、ネタは豊富にありそうなので、もう少し長く続けることになるかもしれません。
 昨日は役員会、幹部会議の後、クナウマガジンの食事会を開催しました。札幌でテレワークしているスロウ副編集長K氏が幹部会議出席のため、月1回帯広に戻ってくる日。このタイミングにみんなで食事をしようということになったのです。
 我が家は所沢から持ち帰った荷物であふれている。しかも、片付け&運搬による筋肉痛。とても自宅開催できる状況ではない。急遽、とかちむらにあるミリオンサンテで行うこととなりました。お酒を飲んだのはたぶん2人だけ。僕を含め、8人はノンアルコール。それでも、気持ち的には飲んだかのような状態に。ノンアルでも酔える(酒酔いは別な意味)ということが判明しました。

ノンアルと社風

30代の終わりまで、僕は東京の西荻窪で仕事をしていました。周辺には居酒屋がいくらでもある。僕らは夕食を自分たちで作ったことは滅多になく、ほとんど居酒屋で夕食を食べていました。事務所兼住居での夕食は、料理撮影が行われたときくらいでしょうか。ともかく、外食率が高かったですね。そして、ほぼ毎日お酒を飲んでいました。
 僕は通勤0分(つまり自宅と事務所が同じ場所にある)という生活を10年以上続けていました。所沢の自宅が別荘状態になっていたのは以前書いた通りです。たぶんそうした働き方をしている人は東京ではほんのわずか。大半の人は電車通勤でしょう。
 会社帰りに同僚を誘って居酒屋へ……。僕らも似たようなパターンで居酒屋へ行ったわけですが、ちょっと違っているのは、再び事務所に戻ってくるという点。まあ、それでも大差はないか。
 帯広で働き始め、一番不自由に感じたのが、会社のそばにも自宅のそばにも居酒屋がないということ。居酒屋へ行くために車かタクシーに乗る。車の場合は代行で戻ってくることになります。気軽にふらっと飲みに行くことができないのです。
 これにはまいりましたね。みんなどうやって社内コミュニケーションをとっているのでしょう? 社内の結束力を高めたり、ふだん言いにくいことを話したり、本音を語り合ったりするような場を帯広では設けにくい。みんな自家用車で通勤し、仕事を終えると車で帰っていく。そして自宅で夕食を食べる。まったくもって健全。ですが、何か物足りないものを僕はずっと感じていました。

6年前、僕は会社のすぐ裏に引っ越してきました。その前は通勤徒歩3分。今では徒歩40秒。このメリットを生かさない手はありません。幸い、比較的広い庭を確保することができました。リビングも広めにとってあります(本当は社内研修を実施する目的で広く設計した)。
 コア・コンピタンス委員会が主催する形で、定期的に食事会が開催されることとなりました。5月から10月頃までは外焼肉、冬期は屋内でM氏と僕の手料理を振る舞う。参加者は20~40名くらいでしょうか。イベントの打ち上げを兼ねた会になると、もっと参加者が増えることもあります。
 飲んでも飲まなくても自由。ですから、だいたいノンアルの人が7割くらい占めています。飲むのは隣りクナウハウスの住人と徒歩圏内の人たち。または「飲むぞ」と覚悟(?)を決めた人ということになります。
 東京時代の約20年前と今日との違いは、どうやら「飲む・飲まない」の違いだけではないようです。何が違うのか、僕にはよくわかっていません。

ただ、最近感じていることは「食事会」でも悪くはないな……ということ。僕の中には「飲み会」にこだわりたい気持ちもまだ少しは残っているのですが、飲まずにクリエイティブな会話ができるのであれば、そのほうがよいのかもしれません。僕がこだわりたいのは、飲食をともにしながら価値のある時間を過ごすことができるかどうか。考えてみると、この一点だけですね。
 もともと飲まないという人も増えていますし、お酒を飲んだからといってクリエイティブになるわけでもない。僕はアルコールが入ったほうが発想力豊かになりますから、飲むことが多いわけですが、この点は個人差があるでしょう。今の食事会スタイルで十分クリエイティブな環境を整えることができる。そうわかってきました。
 これは我が社の社風が次第に女性的になってきたことと関係があるのかもしれません。「社風が女性的」というのは変な表現に思われるでしょうが、僕は10数年前と今日の社風の違いをそのように捉えています。そして、「飲む」よりも「料理を味わう」という方向に変化してきている。
 ただの「つまみ」ではなく、特別な食材、特別な料理法、特別な味わい方……。こうしたものを提供すると、男女に関わりなく、ほぼみんな関心を持つ。僕もそうした社風の変化の影響を受けたのか、食材や料理の微妙な違いがおもしろいと感じるようになってきました。
 しゅんやスロウなどの取材活動を通じて、そうした感性が醸成されてきたのかもしれません。我が家で提供する料理も、取材先から取り寄せた食材が数多く使われています。昨日食事会を行ったミリオンサンテの「十勝食材95%」には敵いませんが、我が家の料理も地元素材の比率を高めたものにしています。
 この調子で食事会文化(?)を発展させていけば、社風改善、職場環境改革に効果があるのではないか、とも考えています。一緒においしいものを味わう。共通の味覚体験が社内エンゲージメントを高めることにつながるはず。
 かつては「同じ釜の飯」だったものが、今ではもっと洗練されたものになっています。女性社員比率が男性より若干高い我が社では、料理の洗練度と食材のストーリーが欠かせない。もっとも僕個人としては、たまに「日本酒同好会」を開催したいと思っていますが……。

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