
おはようございます。
午前9時45分出社。10時来客。注目の企業であり、中小企業家同友会とかち支部の新入会員でもあった。午後1時半、北海道中小企業家同友会共育委員会が主催する管理職実践セミナーにサポーターとして参加。基調報告は(株)サンコーの代表取締役、佐藤幸治氏(札幌支部)。「管理職に求められる、組織・職務・人材育成とは何か? ~アルバイトから社員、そして社長になって思うこと~」というテーマ。50分の報告の後、グループ討論。僕のグループは受講生4名。管理職の視点からの発言にハタと気づかされるところがあった。最後はグループ報告、質疑応答。4時半、セミナーは終了した。目を酷使したため、パソコンを使っての仕事は困難。その後は、手を使う作業に切り替えた。
自著の一番の読者は自分
昨日、本当は「使える!ビジネス迷言」の電子書籍データの作成をしようと考えていたのでした。眼精疲労のため、あえなく挫折。作業は来週に持ち越しとなります。推敲、校正の時間を含めても、9月上旬には完成することでしょう。
全36話。全体の文字数はたぶん5万字ちょっとといったところ。これまでの僕の本に比べると、1万字以上少ない。僕の感覚では、電子書籍は紙の本よりも少し短めがいい。課題は僕が自力で電子書籍のデータを完成させることができるかどうかというところにあります(表紙デザインのみ社内のプロに依頼)。もしかすると、技術的な問題が発生して、当社電子書籍技術者のA氏に教えてもらうことになるかもしれません。「ただ読めればいい」という電子書籍はこれまで何冊か作成しましたが、今回目指すのは販売用。できる限り、体裁を整えようと思います。
紙の本にしろ、電子書籍にしろ、本一冊分の原稿を書くのには、相応の苦労が伴います。人によって苦労するポイントは異なると思います。ただ、共通して言えるのは、いかにクオリティを高めるかというところでしょう。本一冊を読了するまで2~3時間かかるとすれば、クオリティに極端な高低差があってはならない。文章の質が安定していることが求められます。
過去、買って失敗したと思った本がありました。最初はおもしろいが、読み進むにつれてどんどんつまらなくなっていく……というビジネス書でした。きっと、書き進むうちに著者のモチベーションが落ちていったのでしょう。このパターンはさほどめずらしいものではありません。前半で伝えたいメッセージを伝え切ってしまい、後半はダラダラと意味の薄い事例が並んでいる本もあります(もちろん参考になる事例ならよいのですが)。
自分の著書の一番の読者は「自分」です。したがって、自分を退屈させないような本をつくらねばなりません。いかに自分が読みたいと思う本をつくるのか? いったん書き上げたとしても、それは第1段階をクリアしただけと考えるべきですね。僕の場合、ブログで書いた文章をまとめていくという手法。その日の体調や心の状態によって、多少クオリティにバラツキがあるのではないかと思います。たぶん、手を加えるところが出てくるに違いありません。
「使える!ビジネス迷言」の続きのようでもありますが、「苦ありてクオリティ保たれる」という言葉が頭に浮かびました。これはどんな仕事にも当てはまりますね。とりわけ、文章を書く仕事では本当に重要となってきます。写真の場合は一瞬して「いい写真かどうか」がわかります。0.5秒くらいで伝わってしまう。けれども、文章の場合は読み手の力量(読解力)によって左右されるところがあります。しかも、ある程度のところまで読み進まないと、良し悪しがわからない。こうした文章の特性を考えると、わかってもらう、共感してもらうために、書き手はギリギリの努力をすべきでしょう。
苦労はすぐには報われませんが、苦労して書き続けると必ず報酬が得られます。それは「頭の中で情報がつながり、知識化していく」というもの。その結果、クオリティが保たれるようになる。僕はブログを書き続けるようになって、その事実に気づきました。僕の場合、門外漢ゆえ、文章力は安定していませんが、文章は後から直すことができるので助かっています。