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偶然経営仮説35 都合のよい偶然

偶然経営仮説35 都合のよい偶然

おはようございます。
 ほぼ一日休養。行ったのは、撮影データのコピーと写真セレクト作業のみ。3時間ほど作業し、あとはゆったりと過ごした。本当は午後から取材予定が入っていたのだが、コロナの緊急事態宣言のため中止になった、とのメッセージが入っていた。担当編集者はコロナ禍での取材予定変更に困っているに違いない(もう慣れっこかな?)。だが、僕の体にとってはこれでよかった。前日の長時間ドライブにより、腰痛と眼精疲労だったためである。

偶然に依存しない生き方へ

もう、何度このパターンを経験してきたことだろう? 本当に不思議だ。何度起こっても「不思議」というほかありません。
 このパターンとは、とても困ったことが起こると、そのたびに都合よく偶然が起こるのです。取材等により長距離ドライブした日の翌日などは、なかなか体調がすぐれない。2日連続出張は避けたいな……などと心の片隅で思っていると、何かが起こって取材が延期または中止となる。もちろん、2日連続日帰り出張でもへっちゃらということもある。こういう場合、延期や中止にはならない。ここが不思議なところ。その理由は今もってわかりません。50代になった頃から急に偶然による延期&中止が増えました。
 不思議な偶然によって、僕の不注意によるオーバーブッキングが解消されることもあります。なぜか、会議やミーティングが延期になるというパターン。これはどちらかというと、10年以上前によくあったパターン。今はスケジュールを入れる際、注意するようにしています。だから、年に数回程度起こるのみ(それでも困ったものですが)。
 ただ、僕が注意力散漫になっているときは、せっかくの偶然が台無しになってしまうことがあります。先週、そうしたミスが1件発生しました。昨日連絡を入れ、事なきを得ましたが……。
 僕は本当にミスの多い人間なので、注意力が弱まっているときは非常に高い確率で失敗します。出張へ行くときには必ずといってよいほど忘れ物をする。「必ず忘れる」という事態はほぼ100%避けられませんから、「何を忘れるのか」が僕にとっては重要事項となる。取材でカメラを忘れると致命的(10年に一度程度起こる)。ですが、ICレコーダーを忘れたときはスマホで代用がきく。できるだけ、忘れてもダメージの低いものを忘れるようにする。ここが大切。といっても、何を忘れるか、自分でコントロールすることはできません。偶然の神に任せるほかありません。
 信心深いタイプではありませんが、ここ数年はダメージの低い忘れ物をするようになりました。
 かなり高い確率で忘れるのはマイボトル。氷と水出しコーヒーを入れ、車中の飲み物はこれで万全……と思ったら、忘れてしまう。気づいたときには、少しガッカリしますが、取材には影響なし。取材の際、見本誌として取材先に渡す「スロウ」を忘れることもあります。この場合はセイコーマートで購入。大勢に影響がない忘れ物はむしろ歓迎すべきかもしれません。
 偶然によって都合よくスケジュールが変わる。オーバーブッキングが偶然解消される。重大な忘れ物ではなく、軽微な忘れ物をするようになる。起こる現象はそれぞれ異なるのですが、どこかに共通点があるような気がしています。
 それをうまく言葉で言い表すことはできないのですが、たぶん「何とかしたい」という気持ちが起こる偶然に作用しているのではないか、と考えています。こうした偶然は余裕しゃくしゃくというときには決して起こらない。逆に、切羽詰まった状況の中で起こるもの。睡眠を削って働いて、もう眠くて仕方がないといったときに起こる。あるいは、追い詰められて絶体絶命というときにも起こる。
 だから、幸運な偶然に依存するような生き方は不健全であると言うべきかもしれません。ただし、偶然に守られている(?)ことには大いに感謝しています。偶然に恵まれている間に、ちゃんと自己管理のできる人間にならねばなりません。

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