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偶然とその前後02 出来事の意味

偶然とその前後02 出来事の意味

おはようございます。
 午前10時、スロウ村のミーティング。午後1時、企業変革支援プログラム改訂プロジェクト本会議。一歩進んだという感じだが、僕の担当するカテゴリーⅡはまだまだ手直しが必要だとわかった。プロジェクトはこれからスピードが上がっていく。4時半頃終了。

出来事の意味

自分の人生を振り返るのはまだ早い。だが、僕は20年周期で似たような出来事が起こると考えているため、2000~02年の出来事についてときどき考えることがある。その中に20年経った今も理解不能な出来事がある。単発の出来事ではなく、その理解不能な出来事は2年くらい続いたと思う。よくわからないのは、現象面ではなく、それが起こった意味である。
 どんな出来事だったのか、詳細を書くことはできない。僕の心の中では「ボ×××事件」と呼んでいる。ひと言で言うと「うまくいかないだろうと思うプロジェクトに2年間付き合ってしまった」ということである。そのために何度か東京出張をした。長電話もした。ミーティングはなぜかいつも喫茶店のルノワールだった。
 そのプロジェクトは結局1円も生み出すことなく立ち消えとなった。それとほぼ同時に、我が社の業績はよくなっていった。当時、「ボ×××事件」以外にも、理解不能な出来事がいくつかあったと思う。それが2002年頃を境に消えていき、代わりに意味のあるプロジェクトが誕生した。
 「ボ×××事件」だけを切り取って考えると、膨大な時間が失われてしまったことになるのだが、今の僕はそれとは違った解釈をしている。自分に何かを気づかせるために起こった出来事の一つに違いない。20年前にはそうした出来事がやけに多かった。「これでもか」というくらいさまざまな出来事(事件に近いもの)が起こった。中には単純に笑える事件もあったのだが、意味を深掘りしていくと、そこにはメッセージが隠されていた。
 偶然起こったと思える出来事の中には、単なる偶然と意味のある偶然の2種類あると僕は考えている。一つひとつの偶然に対してすべて意味づけしようと試みると、時間がいくらあっても足りない。だから、偶然は偶然として片付けてしまうことが多い。だが、どこか気になって数年後に考え直してみると、当時はわからなかった意味が浮かび上がってくるものである。
 僕にとって「ボ×××事件」には、「レガシーシステム(過去の技術や仕組みで構築されているシステム)と決別せよ」というメッセージが込められていたのではないかと捉えている。当時、レガシー産業とかレガシーシステムという言葉はたぶんなかったと思う。しかし、ビジネスモデルが老朽化していることはよくわかっていた。
 僕の入社当時、ブルーの初代iMacがずらりと並んでいて、時代の最先端を走っている印刷会社のようにも思えたが、それは外見的な話。レガシーシステムをどのように変えていくか。それが喫緊に課題だった。最初は何をどうしたらよいのかわからなかった。古いシステムをいっぺんに壊すか、段階的に変えていくか。ハードかソフトか、選択に迫られた。我が社は後者を選択した。それが正解だったのかどうかは今もってわからない。
 「ボ×××事件」のプロジェクトは画期的に思える部分もあったが、異業種の古いシステムの一部を手直ししようとするプランだった。根本のところは旧態依然のまま。そこに欠陥があった。その業界にどっぷり浸かっていると、そのことに気づかないことがある。
 僕はできるだけ印刷業界に深入りしないよう気をつけてきたが、21年たってみると僕の頭そのものが一部レガシーシステムになっていることに気がついた。自分の脳みそなので破壊するわけにはいかない。段階的に変えていくほかない。
 今すべきことは、ここ数年内に起こっている「ボ×××事件」と類似性のある出来事をピックアップし、自社の成長につながる解釈を試みることである。同じようなメッセージもあれば、20年前にはなかったメッセージもある。正しく解釈し、経営計画に組み込み、着実に実践すれば道は開けてくるに違いない。

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