
おはようございます。
午前中は「北海道 来たるべき未来を見つめて」の写真を選んでインデザインに配置。ようやく、原稿を書く態勢が整った。が、細かい用事がいくつもある。書き始める寸前という段階で午前中の仕事を終える。午後1時半、ZOOMで取材を受ける。3時頃、料理撮影1カット。撮影後、早めの夕食。5時、散髪。6時、とかち館へ。6時半、中小企業家同友会とかち支部「オンラインビジネス研究会」発会式。3グループ合わせ、登録者は20名。うち、18名(たぶん)が参加した(ZOOM参加者含む)。研究会の説明の後、各グループに分かれて今後の進め方を協議。閉会後はワークショップ。驚くほど役に立つツールを知った。9時帰宅。
オンラインビジネス研究会「電子書籍」グループ
オンラインビジネス研究会がスタートした。僕が所属するのは電子書籍グループ。登録者は僕を含め4名。想定通りの人数。制作・出版が2名、書店1名、著者1名という内訳。他のグループに比べ、ゴールは明確だ。まずは電子書籍の制作(原稿はすでにあるものという前提)。ここはすでに我が社の中ではクリアしている問題。だから、ここで終わってしまってはほとんど意味がない。
目指すべきところは「いかに売れるようにするか」と「いかに新しいビジネスモデルをつくるか」である。アイデアはいくつかある。きっと、メンバーそれぞれにアイデアがあるに違いない。これらを持ち寄って、より実効性のあるプランにまとめ、協業していくことが重要だ。
著者、制作・出版、書店という3つの異なる立場の人たちが、それぞれwinwinの関係になることが大前提。電子書籍はまだ普及期と言える状況にはない。電子書籍を広めていくには、一方だけが得をするようなビジネスモデルであってはいけない、というのが僕個人の考えだ。昨日は同業者のY氏と2人だけでグループミーティングを行った、「十勝の出版・読書文化を盛り上げていこう」という点で一致した。十勝で成功事例をつくり、それをヨコ展開していく。道内の他支部に広められるような会にしていきたい。
紙の本であれ、電子書籍であれ、読書に親しむ人が増えていけば、地域の文化レベルは上がっていくもの(そう単純な話ではないが)。僕は「活字離れ」も「読書離れ」も起こっているとは考えていない。単純に、読みたいと思う本が少ない、あるいは存在はするのだけれど見つけにくい。そういう現象が起こっているのではないかと考えている。
書店は売れる本をたくさん売らなければ商売にならない。出版社も売れる本を出版しようとする。その結果、類似本がやたら増えたり、一部の人気作家や話題性のある本だけが平積みにされる。読者の目に留まりにくければ、ますます売れなくなる。そのことを著者も出版社もよく知っているから、いかに話題をつくるか、目に留まるようにするかというところに力を入れる。
理想を言えば、本は中身こそ重要なのであって、中身の充実している本が必要とする読者の手元に届けばよいだけの話。紙の本と電子書籍を対立させるのではなく、上手に組み合わせれば、問題解決に一歩近づくことができるのではないか? まだぼんやりとしているが、そんな気がしてならない。
たぶん、地域の出版社・書店だからこそできることがあるに違いない。出版の裾野は広い。100万部売れる本もあれば、3000部売れれば仕事として成り立つ本もある。また、自費出版の場合、売れるかどうかは関係ない、というものもある。僕の目指すところは、経済活動として成立させながら、地域の出版文化・読書文化の発展につながるような本をつくりだすことである。そのためには、著者を増やす、良質なコンテンツを生み出す、低コストで出版する、販売方法を工夫する……といった活動が欠かせない。電子書籍グループの最重要研究テーマは販売方法にある。これからの半年は、さまざまな実験が繰り広げられることになるだろう。