おはようございます。
午前8時半、朝礼。9時半、T社訪問。帯広ロータリークラブの話。10時半帰宅。11時、同友会とかち支部12月例会のためのZOOMミーティング。午後は経営計画策定に集中する。6時夕食。7時、とかち館へ。中小企業家同友会とかち支部「激友会」に参加。話題提供者は(株)ネオプロセス、代表取締役の松田英明氏と(株)マリエッタ、代表取締役の成田孔一氏。それぞれ、とかち支部副支部長、幹事長。よく知る両氏だが、知らない話がいくつかあり、興味深いものがあった。9時40分帰宅。
偶然に対する解釈と意思決定
激友会というのは「激動を良き友にする経営者の会」の略。まだ会員になられていないゲストを同伴して、とかち支部役職経験者の経営体験や同友会体験を聴くという会。
やはり、というよりも、予想以上に示唆に富んだ話題が提供されました。話題提供時間は一人40分程度であったため、両氏の経営体験からするとほんのさわりであるはず。けれども、生い立ちから現在に至るまでの話がうまくまとめられていました。それも、外形的な話ではなく、人生の転機となる出来事や価値観が大きく変わった話など、自分の人生と照らし合わせながら考えさせられる内容でした。シチュエーションは少し異なりますが、とかち支部で開催されている「人生大学」に通じるような話。
同友会入会のきっかけは人それぞれ異なります。同じように、自分が経営者になったきっかけも、それぞれ異なる。なろうと思ってなった人もいれば、いくつかの偶然が作用して経営者になった人もいる。「たまたま」という軽い話ではなく、不思議な出来事が重なって社長になった人はけっこう多い。現象面だけを見ると偶然かもしれませんが、「なるべくしてなった」という気がします。ここが興味深い。
僕らの人生においては、「偶然」との遭遇が避けがたい。偶然がなければ人生は寂しいものとなるでしょうし、偶然の種類によっては、その後大変な状況に陥ることとなる。偶然がいつやってくるかわかりません。四六時中身構えているわけにもいきません。
偶然には「偶然の出会い」と「偶然の出来事」があります。誰の人生にもある。そこでどのような選択をするのかによって、大なり小なり、その後の人生が変わっていく。問題は「偶然に対してどのような解釈をし、どんな意思決定をするのか」にあります。偶然の出来事の中には、何とも不条理としか言いようのないことがあるものです。昨日の激友会にも、そうした事例が出てきました。不条理な出来事との遭遇が皆無という人はたぶんいない。そこで、好ましい解釈をし、好ましい意思決定をした人は、もしかすると次のステージに上がることができるのかもしれません。
いかなる出会い、いかなる出来事に対しても、その後の自分の人生(経営者の場合は自社の将来)につながるような解釈と意思決定が求められます。昨日の両氏の発表を集約すると、そのような内容だったのではないかと思います。
このあたりに、同友会の最大の魅力があるのでしょう。さまざまな会員の経営体験を聴く。そして、機会があれば自分の経営体験を語る。例会や各種勉強会の場合は、発表を聴いた後、グループ討論で各自の考えを伝え合う。グループの中にはふだん直接話すことのできないような経営者がいたりする。会員同士は対等な関係にありますから、起業したばかりの人も規模の大きな会社の経営者も対等な立場でディスカッションする。そうして学びを深めていく。そこに同友会の魅力があります。
やはり、同友会の基本は学び合いにある、と再確認するような昨夜の激友会でした。コロナ禍の困難な経営環境にあるからこそ、学び合いの場に身を置くことが重要だと考えています。