
おはようございます。
朝7時半、出社。印刷課とのミーティング。午後1時半、中小企業家同友会とかち支部事務局長のS氏と待ち合わせ。最初はM社でミーティング。その後、未会員、会員企業の2社を訪問。5時帰宅。6時まで事務的作業。
紙の新聞と電子版
朝4時10分前後、僕は毎朝ちょっとした競争をしている。その競争とは、僕が一日の活動を始めるのが早いか、新聞が郵便受けに投じられるのが早いか。その境目が我が家の場合4時10分頃なのだ。もちろん、相手は「競争だ」とは思っていなし、まったくもってどうでもよいことである。ただ、新聞配達の人は突然書斎のライトがついて驚くことがあるかもしれない。最近の勝率は五分五分だ。
それはともかく、学生の頃から紙の新聞をずっと契約している。今も、毎朝郵便受けから紙の新聞を取り出す。しかし、考えてみると僕は紙の新聞をほとんど読んでいない。ちゃんと読むのは週1回くらいだろうか。ほとんどの情報は、電子版から得るようになっている。朝起きたばかりだと、目がしょぼしょぼしている。4時10分の時点で新聞を読むことはなく、まずNHKニュースのアプリを開く。少し目が慣れてきてから、新聞の電子版を読む。読み上げ機能を使うこともある。そして、気になる記事を保存する。
そんな感じで便利に電子版を活用しているのだが、たまに紙の新聞を開いてみたくなる。電子版には紙面レイアウトという概念がないためだ。記事がどのくらいの扱いなのか確認したい。そう思うことがある。一度読んだ記事を改めて紙の新聞で確認する。だから、新聞を開くといってもじっくり読むことはなく、見出しを確認する程度。時間をかけて本文を読むのは、土曜か日曜に限られる。
ただし、電子版ですべて事足りるというわけではない。電子版に欠けているもの。それは何といっても新聞広告だ。その中でもビジネス書の広告。これは1~5面の下段に載っていることが多い。買うかどうかは別として、ここが気になる。
そんな目的から、ときどきパソコンでビュワーを使って新聞紙面を見ることがある。ビュワーで記事を読むと目が疲れてしまうのだが、広告のチェックには有効だ。広告とともに気になる記事の扱いを確認することができる。重要だと感じた記事が案外小さな扱いだったりする。このあたりは電子版ではわかりにくい。電子版では記事の文字数で判断するだけになってしまう。
つまり、紙の新聞も電子版も、それぞれ強みと弱みがある。補完関係になっているため、セットで購読するのがもっとも望ましい購読法といえそうだ。情報だけなら電子版で事足りる。だが、映像的に情報を捉えたり、広告から情報を得るには、紙の新聞が不可欠といえる。
デジタル化が急速に進むと、その反動として紙媒体が見直される。デジタル化、そしてDX化が進んでいくことは間違いないが、デジタルだけということにはならないに違いない。紙媒体として価値のあるものは、どれほど世の中が変わっても存在し続ける。どこに価値があるのか、どうすれば電子版や電子書籍以上の付加価値を生み出すことができるのか。ここを真剣に考えていかねばならない。
紙媒体の特徴のひとつは、読むための端末が不要であるということだ。現物としての本や新聞があればよい。スマホ、タブレット、パソコン、電子書籍端末は必要ない。バッテリーを気にすることもない。そうして、紙の質感を確かめながら読むことができる。僕個人としては新刊本の紙やインキの匂いが好きだ。製本されたばかりの本の匂い。新車に乗ったときの匂いに通じるところがある。意味もなくわくわくする。この感覚、わかってもらえるだろうか?
電子書籍は無味無臭。情報のみが存在する。情報だけを得るなら電子書籍、言葉では表しがたい何かを求めるなら紙の本。そのような棲み分けになっていくのかもしれない。