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学習記録76 中小企業家同友会とかち支部10月例会

学習記録76 中小企業家同友会とかち支部10月例会

おはようございます。
 朝は「企業変革支援プログラム改訂プロジェクト・カテゴリーⅡ」の解説文を手直し。9時45分からはT社とM社を訪問。11時50分、同友会事務所。昼食を兼ねたミーティング。午後2時からは中小企業家同友会とかち支部事務局次長K氏とともに会員企業訪問。4社を訪ね、うち3社でじっくり話を伺うことができた。5時帰宅。「カテゴリーⅡ」の文書をまとめ、メールで送る。6時40分、とかち館。7時、とかち支部10月例会。講師は(株)宮﨑本店、代表取締役会長の宮﨑由至氏。中同協顧問、三重同友会相談役でもある。テーマは「コロナ禍だからこそ『人を生かす経営』で乗り越えよう ~時代を読み、社員と共に歩む~」。中身の濃い、そして深い話だった。ZOOMでの講演70分。続いて、グループ討論、グループ発表、質問への回答。9時15分終了。

改めて「人を生かす経営」とは

「人を生かす経営」という言葉を使うのは中小企業家同友会だけなので、会員であることがすぐにわかる。そんな話が宮﨑氏の講演の冒頭にありました。確かにそうです。人材育成、社員教育といった言葉はどんな会にも出てきますが、「人を生かす経営」は他にはたぶんない。「人を生かす経営」か「人が生きる経営」か……といった熱い議論が同友会ではときどき行われます。こうした議論を他の会で聞くことはないでしょう。
 「生かす」にしろ、「生きる」にしろ、「人」そのものにスポットが当てられている。ここに中小企業家同友会の持つ歴史と哲学を感じます。大企業と中小企業の違いも、おそらくこのあたりにある。大企業的な中小企業、中小企業的な大企業もありますから、一概に決めつけることはできません。しかし、株主と株価が気になる大企業に対して、中小企業経営者が自社の株価を気にすることはありません。気になるのは株主よりも株価よりも自社の社員。それだけに、社風のちょっとした変化に対して気を揉むことになりますし、社員の抱える悩みを共有することになるでしょう。
 同友会の刊行物の中でもっとも読まれているのは、「人を生かす経営 中小企業における労使関係の見解」ではないかと思います。まえがきの中に「社員をもっとも信頼できるパートナーと考え、高い次元での団結をめざし、共に育ちあう教育(共に育つ)を重視する」とあります。「もっとも信頼できるパートナー」という認識。ここが重要なポイントでしょう。
 多くの企業経営者は過去に何度も痛い目に遭っていることが多い。このため、信頼しながらも、微妙に「疑いの目」が混じってくることがある。そうした自分の心の変化に気づき、これではいけないと思ってサミュル・ウルマンの詩「青春」の一節を思い起こすことになります。「人は信念と共に若く、疑惑と共に老ゆる」。宮﨑氏の講演の中では「常に心を耕す」という話でした。それを日頃から丹念に行っていれば、信頼度が増していく。怠るとお互いに疑惑が混じってくるのでしょう。僕にとっては耳の痛い話です。
 コロナ禍から2年経とうとして、疑惑が混じりやすい状況になっています。最初のうちは「オンラインでもまったく支障はない」などと話し合っていたものですが、直接顔を合わせる機会が極端に減ると、ちょっとした隙間のようなものを感じてしまいます。我が社では、1年10ヵ月も食事会を開催していません。そろそろ再開せねば、と思っているところです。2年連続、ちゃんとした新入社員歓迎会を開催できていない。僕はそのこともずっと気になっています。
 自社の問題と今の状況について考えさせられる例会でした。「ラベルに経営理念を印刷すると、社内に浸透するようになる」という話も、興味深いものでした。その理由は……。なるほどと思いましたね。同友会の例会の中には、深く考えさせられる内容もあれば、すぐに実践できそうな事柄もあります。昨日の例会は両方あったのではないかと思います。

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