
おはようございます。
午前10時半、某プロジェクトのミーティング。自宅開催。午後はすべてオンラインだった。1時半、北海道中小企業家同友会副代表理事とのミーティング。2時半、とかち支部幹事長、事務局長とのミーティング。4時、仕事関係のミーティング。5時、「パイレーツ2021 in 帯広」の大会前夜の懇談会。午後はまったく切れ目がなく、4時間半の間、ずっとモニターを見続けることとなった。
最初は「何となく」でもよい
社会人の第一歩は「仕事が好きかどうか」、あるいは「仕事を好きになれるかどうか」から始まるのではないかと思います。
自分は何が好きなのか。ここがハッキリわからないことが多い。何となく好き、または好きになれそう。漠然としたまま職種を選ぶ人が多いことでしょう。それでよいのではないかと思います。たとえば、「人と関わる仕事がしたい」という理由で営業職を志望する。学生時代から営業経験のある人はまずいませんから、漠然と「営業に向いている」と思って営業職につく。それでよいわけです。
僕の場合は、最初から「フォトグラファー以外にない」と思って社会人になりました。最初から写真で食べていくのは困難なもの。まずは普通に某印刷会社のクリエイティブ部門に就職。僕にとっては、不本意な形での社会人生活スタート。そのため、「誤った選択だったのではないか」という思いが長い間つきまといました。
そうではないとわかったのは、10数年後のことです。組織らしい組織に在籍したのは新社会人の1年間だけ。この経験がなければ、今、ソーゴー印刷で働いている人たちの気持ち、心の動きをまったく理解できない人間になっていたのではないかと思います。実際、今も数%くらいしか僕はわかっていない。仮に0%だったら、大変なことになっていたに違いありません。
「何となく」から始まるのは案外よいものです。今はそう思えるようになりました。問題は就職後、仕事を好きになって、とことんのめり込むことができるかどうか。ここで大きな差がつく。「漠然とした状態」から「仕事が好き」になるためには、「とことん働く」という期間が必要。今はどの会社も働き方改革を進めていますから、自分自身で「とことん」という状態をつくっていかねばなりません。自立した考えを持っている人のみ、能力を開花させることができる。ある意味、厳しい時代なのではないかと思います。
次の関門は「仕事が好き」なだけでは通用しなくなる時期がいずれやってくる。このとき、選択が迫られるということです。好きではないことを受け入れるのか、あえて好きな道を突き進むのか。どちらがいいと決めつけることはできません。たとえば、専門職、技術職の人が管理職になる。これはよくあるパターン。昇進すると、初めてマネジメントについて考えることになる。
自分のことだけで手一杯なのに、部下のこと、チーム全体の心配をしなければならないのか……。そんな重たい気持ちが頭の中を占拠するようになっていきます。この第2の関門を「とことん働く」で乗り切るのは不可能、というより無謀。求められるのは「とことん」ではなく、発想の転換や価値観の軌道修正なのです。
自分の仕事の質を高めるためには、「自分にとっての正しさ」を追求すればよいわけです。チーム全体となると、それが通用しない。みんなそれぞれに「自分の正しい考え」を持っています。自分の考えを押しつけると、よい結果とならないことが多い。あるいは、短期的にはうまくいっても、数年後に悪影響が現れる。長期的な戦略を持って、「自分にとっての正しさ」を実現させることが求められる。それだけに、第2の関門は困難であるわけですが、自己成長という観点では得るものが大きい。自分と異なる考えを取り込むことで成長できるわけです。
そう考えると、会社員となったからには、社長、取締役、管理職を目指すのが望ましいと僕は考えています。好きな道を突き進む人の場合は、一流、またはオンリーワンを目指さなければなりません。