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第7回 超契約関係とは

第7回 超契約関係とは

おはようございます。
 土曜午後、まったく使い物にならなかったため、そのしわ寄せは日曜午前に及びました。9時から3時間、作業に集中。ほぼ形になったところで昼食。買い物。帰宅後、もうひと作業。関係者にメールで校正を送信。若干文章の質に問題がありそうなので、もう一度目を通する必要がありそう。
 夕方は帯広柏葉高校同窓会総会。卒業から40年経とうとしているのに、今もたまに「同級生だったの覚えてる?」みたいな会話があります。同窓会の集まりに顔を出す機会が増えたためか、僕の記憶も少しずつよみがえってきました。ノスタルジーに浸ることはありませんが、思い出すと少しすっきりしますね。

会社は選ばれるようになっている

一昨日、「超契約関係については後述する」と書いたことを思い出しました。これは僕の考えるところ「職場環境改革」と関係が深い。当社経営計画書の10ページに記載していますが、ここではもう少し詳しく述べてみたいと思います。
 たとえば、学校の同窓会みたいな組織も一種の超契約関係といってよいのかもしれません。卒業生は自動的に同窓生として登録されますが、同窓会活動への参加義務はありません。みんな「大変だな」と思いながらも、さまざまな思惑があって参加している。「大変」よりも「楽しい」「懐かしい」といった気持ちが勝っているのでしょう。だから、損得抜きに積極的に関わって、同窓会を盛り上げようとしている。
 企業の場合は、入社時に雇用契約を結ぶことになります。対等な立場で契約を交わすことにより、社員は安心して働くことができる。会社は就業規則や指示命令系統に沿って、社員の能力を生かすことができる。
 しかし、多くの企業、とりわけ地域企業の場合には、もっと別な、目に見えない契約が存在するのではないか……という仮説を僕は立てています。それが超契約関係です。
 単なる契約関係であれば、ものすごくドライに物事が進められていくことになるでしょう。社員は労働を提供し、会社は報酬を提供する。とてもわかりやすい。
 ところが、どうでしょう? 今の時代は労働の中身が変化し、複雑化・高度化しています。単純労働を求められる職場は減少しています。単純な労働力よりも付加価値が求められるのです。ですから、通常の契約関係であれば、付加価値力が低い人は仕事を失うリスクが高い……。
 企業にもよりますが、能力が低いという理由だけで解雇されるケースは地域企業では比較的に少ない(業種、企業規模、企業文化による)。労働法によって守られているという面もありますが、僕は日本型経営の美点のひとつではないかと思うことがあります。日本型経営の特徴は家族的経営にあります。疑似家族関係を築こうとしていますから、簡単の契約を切ることができず、多くの経営者や幹部は躊躇したり、苦悩したりするのです。

超契約関係は幻想であって、どこにも存在するものではありません。けれども、社員も経営者も超契約関係があるように感じている。実体はなくてもみんながあると信じれば、それは存在しているといってよいのではなかろうか? 僕はそんなふうに考えています。
 したがって、同志的、運命的なつながりを僕は感じていますし、ときには不思議な連帯感が社内を包み込むこともある。我が社だけではなく、どの企業にもその会社独特の雰囲気があるもの。社風や企業文化といってしまえばそれまでですが、不思議な何かに引き寄せられるようにして入社する人もいます。
 人間は親も兄弟も親戚も選ぶことができません。当たり前ですね。一方、友人は選ぶことができる。選べるものはちゃんと選ぶべきだと僕は思います。人生はどんな人と付き合うかによって影響を受けるものですから、お互いを高め合うような友人関係を築かねばなりません。
 では、職場というものは自由に選べるものなのか? 当然選べますよね。ですが、超契約関係を深く考えていくと、選べるようで選べない。誤解を恐れずに言うと、選ばれるようになっている。そんなふうに思うんですね。ソーゴー印刷に入社する人は入社するようになっている……。これはちょっと言いすぎかもしれません。けれども、入社した経緯を聞いてみると、何人かの人には間違いなくそれが当てはまる。不思議な偶然というしかない、運命的な経緯を経て我が社にたどり着いている。

平凡な入社の仕方をした人であっても、入社後に不思議な経験をする人が多いのではないかと思います。自分の中に秘められていた才能に気づいたとか、入社後に運命的な出会いがあったというようなこと。
 超契約関係ではなく、通常の雇用契約で働いていたとしても、こうした偶然は起こりうるでしょう。けれども、超契約関係の会社では不思議な出来事の発生確率が高まります。経済的なつながり(雇用契約)に加えて、有機的につながり合っているため、ときどき化学変化を起こすのです。
 超契約関係の組織では、人材育成に力が入ります。仕事力だけではなく、人間力向上にも大きなエネルギーが注がれることになるでしょう。このため、プライベート面での指導が入ることもあります。プライバシーは尊重されるが生活指導が行われる可能性はある。このあたり、家族関係にちょっと近いかもしれません。
 企業は経済活動を行っていますから、業績が大事であることは言うまでもないことです。しかし、そこでは多くの人が働き、人生の貴重な時間を使っているわけですから、仕事時間そのものの価値を高め続けなければならないと僕は考えています。会社に勤める人は時間を切り売りするような働き方をすべきではない。どうすれば勤務時間が人生にとって意味のある時間となるのか、企業・個人の双方が真剣に考えなければならないはず。
 「これがライフワークなのだ」と思えるものに出合うかどうか? ここが鍵となります。これは自分で見つけるしかありません。会社組織にできることは、見つけやすい環境を整えることであり、不思議な偶然が起こりやすい超契約関係型の社風を形成することではないかと思います。  

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