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紙の本と電子書籍12 一太郎による電子書籍作成

紙の本と電子書籍12 一太郎による電子書籍作成

おはようございます。
 朝、1時間ほど使って電子書籍づくり。午前8時半、自宅でミーティング。9時半からは別件のミーティング。午後2時、清水町のT社で撮影。3時半帰宅。夕方までプレゼン資料作成。一応メドがついた。5時40分仕事を終える。

一太郎による電子書籍作成

一太郎を使うようになって、30年経とうとしている。社会人になって最初の頃はワープロを使っていた。何度か買い換えたが、メインはキャノワードだった。一方、パソコンには多額の投資をした。初期のマックは事務所のオブジェとして机の一角に鎮座していた。パソコンを本来の目的で使うようになったのは、たぶんWindows 3.1になってからのこと。調べてみると1993年らしい。ということは、一太郎を使うようになって28年か。一太郎に慣れていくと同時に、ワープロは使わなくなっていった。
 Windows 95発売以降、一太郎はワードにシェアを奪われていくことになる。OSとワード、エクセルの抱き合わせ販売は強力だった。だが、僕はワードにまったく興味はなく、原稿を書く仕事はすべて一太郎。たまに、イラストレーター上で原稿を書く程度(これはものすごく急いでいるとき)。一太郎はバージョンアップするたびに機能が追加されていった。余計と思われる機能も多いが、基本性能は着実に高まっている。一太郎を使ったことがない、存在すら知らないという人が増えている。これは残念なこと。一太郎ユーザーは文章のプロや教育現場に偏っているようだ。
 あるとき、一太郎は電子書籍のファイル形式であるePubやmobiで保存できるようになっていた。社内勉強会用のテキストを電子書籍にしてみた。試しに、社内に配布したことがあるが、誰一人使わなかったと思う。社内での電子書籍普及率は極めて低かった。ここ数年かな? 電子書籍に興味を持つ人が増えてきた。
 僕は一太郎の使い手として社内随一と自負してきた(もっとも、我が社で使い手は3人しかいない)。しかし、半年前に業務上の必要性が生じて一太郎を使うようになったA氏が、僕の知らない機能を使いこなしていた。オンラインビジネス研究会「電子書籍グループ」の講師を依頼した際、実にさりげなく説明していたのだ。僕はちょっとビックリした。
 その機能とは「EPUB編集ツールパレット」。こんな便利な機能があるとは昨日まで知らなかった……。見出しを選択して「目次1」「目次2」などをクリックすると、リンクのついた目次が自動的につくられる。電子書籍に欠かせない機能が実に簡単に設定できてしまう。
 昨日朝、実際に試してみた。僕が電子書籍で発売しようと思っている「一から始める自費出版」(仮題)。ブログに書かれた原稿をコピペ。この作業が約30分。2桁数字の縦中横や一部の英字を縦表記に変換する作業。これに約25分。見出しのフォント変換と目次作成に約5分。あっけないほど簡単に電子書籍ができあがった。
 原稿はまだ完成していない。「はじめに」が残っているし、付け加えたい原稿もある。表紙画像、写真の挿入もこれからだ。ただ、こんなにすんなりできるとは思っていなかった。A氏のようなアドバイザー的人物がいると電子書籍はもっと普及していくのかもしれない。
 縦書きの本をつくるには難所がある。英数字の扱いをどのようにするか。僕の場合、3桁以上の数字は縦に並べる。英字はケースバイケースで判断するようにしている。これは紙の本も同じ。一太郎のちょっとした弱点は、縦中横は半角にするが、縦に並べる際には全角にせねばならないところ。半角の縦中横の数字が小さく見えてしまう。解消したい問題ではあるが、この程度はスルーしよう。昨日はそう思った。
 こうした悩みを感じずに済むには、いっそ横書きの本にするという方法がある。電子書籍には案外横書きが多い。一案ではあるが、英数字や記号を多用する専門書以外、あまり読みやすいとは思わない。紙の本でも電子書籍でも、さまざまな制約がある中でベストをつくすところに本づくりの喜びがある。ただ、一太郎には、半角のまま縦に数字を並べる機能が加わることを期待したい。

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