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偶然とその前後43 記録の必要性

偶然とその前後43 記録の必要性

おはようございます。
 朝からフル回転。だが、どんな仕事をしたのか記憶にない。午前10時半、ミーティング。12時半、ノースランド。帯広ロータリークラブ例会。1時40分からはIM実行委員会。3時終了。微妙な時間が残った。コンビニで買い物をしてから同友会事務所。3時半、ミーティング。5時帰宅。早めの夕食。夜、仕事を再開。まず、エクセルのデータを編集。続いて、いくつかの用事を済ます。最後は原稿執筆。緊急度からいってこの順番で間違いはないのだが、10時をまわったあたりから眠気に襲われる。原稿は完成に至らず、11時半頃作業終了。翌朝書くことにした。

記録の必要性

ものすごく困ると、自分の中にある潜在能力が顕在化し、窮地を脱することがある。たぶん、僕にも過去に何度かそういう場面があった。今思うと、これをしっかり記録しておくべきだった。どのような予兆があって困ったことが起こり、自分はどのような対応をし、どのように潜在能力が顕在化したのか。そして、その後はどのようになっていったのか……。
 僕だけではないと思うが、窮地を脱すると、つい安心してしまう。これがいけない。きちんと記録しておかないと、人は(とりわけ僕は)忘れてしまう。
 僕の場合は、並の忘れ方ではない。「特上」でも「特盛」でもない。何もかも忘れてしまうということが起こりうる。2000年から2001年にかけての記憶が欠落している。ただ、この時期、僕はパソコンで業務日誌をつけていたはず。パソコンを買い換えたタイミングで失われてしまったようだ。当時はドロップボックスのような便利なオンラインストレージはなく、ハードディスクかMO(知っている人はもはや少数派か?)に保存していた。ノートに書き留めておけばよかった、と思っても後の祭り。
 大変なことは連続的に起こったり、同時に起こったりする。僕の勝手なイメージでは「惑星直列」に近い。だが、調べてみると、実際に惑星直列が起こっても問題が起こるような重力の変化はないようだ。その上、惑星が一直線に並ぶということはまず起こらない。太陽系の8つの惑星が太陽を中心とする90度以内に集まったのは、直近で1817年。次に起こるのは2161年らしい。12世紀に4回起こっている点が興味深い。
 惑星直列はともかく、連続的、同時多発的に何かが起こると、自分の中で何かが変化することになる。これを記録しておくと、次の惑星直列的な状況の際に役立つに違いない。僕はそのことを2006年に意識するようになった。実際のところ、文章力トレーニングの必要に迫られてブログを書き始めたのだが、半年ほど書き続けた頃から日誌としての価値を認識するようになった。「写真的業務日誌」というネーミング。深く考えてつけたわけではない。だが、心のどこかで必要性を感じていたのだろう。
 ブログを書き始めてもうすぐ16年目となる。ちょっとした困りごとがあると、過去の記録をさかのぼる。単純に事実関係を調べたいということもあるが、そのときに何を考えていたのか確かめたいという欲求がある。公開されているものだから、あからさまな書き方をすることはない。それでも記憶をたどる手がかりとなる。
 ブログに加え、Googleカレンダーにも記録を埋め込むことにした。記録するのは会議の議事録のようなもの。コピペするだけだから、さほど手間ではない。
 2020年、コロナ禍により大変な状況となった。僕はこれを丹念に記録していこうと考えたのだが、あまりに大変なため、記録は限定的なものに留まっている。だが、間違いなく歴史に刻まれる重大事であり、世界の一大転換点でもある。世界史、日本史的な記録はさまざまなメディアが当然のこととして行っている。欠落する可能性があるのは、自分の身の回りと自社の出来事。人の記憶は時間が経過する中で勝手に書き換えられていく。可能な限り記録することが求められる。

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