
おはようございます。
午前8時半、臨時朝礼。この日入社したFさんを紹介する。10時出社。個人面談。午後は自宅で講義資料の作成。時間がかかりそうな予感。何とか、6時頃までに目処をつける。人数分の資料をプリントするのは大変なので、QRからPDFをダウンロードできるようにした。
パワポ基本レイアウト変更から7ヵ月
パワーポイントのスライドサイズは、ここ数年16:9 と決めていました。これはモニターの画面比に合わせるのがよいと考えていたため。しかし、どうにもつくりにくい。というのも、天地が詰まっているため、情報量が多いとき苦労するのです。
あるとき、某IT企業のPDF資料をダウンロードして気づきました。A4の縦横比1:√2のほうが断然つくりやすい。そして、プリントしたときに収まりがよい(これは当たり前ですね)。そこで、一大決心……というほどではありませんが、全面的にリニューアルするかどうか意思決定することとなりました。今年4月のことです。
僕の講演や講義の資料は16:9のサイズのものが蓄積されています。発表内容によって、これまでは過去のスライドを一部コピーするなどして、省力化を図ってきました。A4サイズに変更すると、同じ内容のスライドであっても、レイアウトをし直さなければなりません。これが案外手間がかかるんですね。文字や写真をそのままコピペすると、巨大になったり、妙に小さくなったりする。なぜ、元のフォントサイズでペーストされないのか不思議です。
それでも、リニューアルから7ヵ月経って、A4スライドのストックはそこそこ充実してきました。これからはよほどのことがない限り、縦横比を変えることはないでしょう。基本レイアウトやフォントも統一しています。フォントに関しては、うるさいことを言えばもう少し美しいものにしたいところ。しかし、フォントに凝るのは禁物です。癖のあるフォントは飽きる。特殊なフォントはパソコンを変えたときに困ったことになる。今では、見慣れれば「メイリオ」でもいいかな、と思うようになってきました。
パワポでの作業効率を上げるには、最初にスライドマスターをしっかり完成させるのがポイントといえます。デザイン面では自分の好きなようにつくればよいのですが、問題は文字。行間隔がネックとなります。新規画面を開いてスライドマスターから本文の「インデントと行間隔」設定画面を確認すると、インデント「テキストの前0.64cm」、間隔「段落前10pt・間隔0.9」になっています。このスライドマスターのままつくっていくと、文字組は美しくならない。行間がやけに狭い上、改行した次の行の行間が広い。どうしてこのような初期設定になっているのか、パワポの謎のひとつ。
いろいろ悩ましい問題が多いパワポですが、さすがに10数年使い続けていると効率は上がってきました。サイズをA4と決めてしまえば、あとはスライドのストックを増やすのみ。
この「情報のストック」が実は非常に重要なんですね。写真もストックフォトが充実していると仕事をしやすい。ストックがないと、1カットのために1日がかりで撮影に行くこともあるでしょう。デザイナーの人もデザインをすべて一から行っているのではなく、使えそうなストックを抱えているのではないかと思います(聞いたことはありませんが)。編集者も情報を蓄積しているから取材活動ができる。
若手の人たちはストックが少ない分、体力がありあまっているため、力業で仕事をすることができます。40代以降、次第に体力が衰えてくると過去のストックを有効活用することで仕事の質を維持するものです。20代から意識的に情報、知識、作品のストックを増やしていくことが大切です。レイアウトの変更程度なら、多少の手間をかければすぐにできる。しかし、情報そのものが欠落していると「多少の手間」では済まなくなります。そのしわ寄せが40代以降の自分を苦しめる。人生前半の学習量、活動量。ここが決め手と言えそうです。
