
おはようございます。
午前10時、O氏とともに金融機関を訪問。午後は自宅で写真セレクト作業と事務的作業。電話でのやりとりの多い日。あっという間に一日が終わったという感じだ。
セロトニン運搬遺伝子
我が社は今日が2021年の仕事納めの日。早いところでは先週末から。今日29日から正月休みという会社も多いようだ。今日が帰省ラッシュというニュースが流れていた。
今年は度重なる偶然に少なからぬ影響を受けた一年だった。もちろん、企業経営にあたって、「偶然」とか「たまたま」といった言葉は極力使わないようにしている。「想定外」という言葉も禁物だ。あらゆることを想定して、経営していくことが求められる。
したがって、すべては想定の範囲内であり、偶然に見える出来事には必ず背景や要因があると考えねばならない。出来事が起こったとき、リアルタイムではわからなかったとしても、その後、速やかに背景や要因を特定し、対応する。「反応」するのではなく「対応」することが重要だ。
偶然のように思える出来事には、好ましい偶然と困った偶然とがある。どちらか一方だけということはまずない。好ましい偶然と困った偶然、それぞれ同じくらい起こっている。
ここで重要なのは、自分の目の前で起こる出来事に対し、どのように感じているかということだろう。日本人は世界でもっとも不安遺伝子を持つ国民とされる。セロトニン運搬遺伝子はSS型、SL型、LL型の3タイプに分かれる。SS型は不安を感じやすく、LL型は感じにくい。SL型はその中間だ。日本人の65%はSS型らしい。LL型はわずか3%しかいない。これは日本の自然災害が関係していると言われる。災害に対しては、楽観的な人よりも、現状を悲観的に捉える人のほうが生存率が高い。このため、日本ではSS型が増えたという説が有力だ。
しかし、経済活動がグローバル化している現在、不安タイプのSS型で意思決定していると、ビジネスチャンスを逃すことになりやすい。石橋を叩いているうちに周回遅れのビジネスになっていた……。バブル崩壊以降、そのような傾向が強く見られる。
不安を感じること自体悪いことではないが、不安心理を乗り越えて、その先にある成長や可能性に目を向ける必要がある。不安を過度に増幅させるのではなく、目の前にある好ましい出来事、兆候にも等しく注目することが重要ではないかと思う。
そのようにリフレーミングすると、この1年取り組んできたことの中には、大きな可能性を感じるものが少なからず存在する。すでに具体的成果に結びついているものもあるし、結果はまだ出ていないが今期中に実現可能なものもある。これらは、この2年間コロナ禍で苦しんだからこそ、実行に移すことができたと言ってよいだろう。ぬるま湯の状態に浸っていたら、形にならないまま数年経っていたかもしれない。
日本人の持つ不安遺伝子は決してマイナスに捉えるべきではない。不安に対して備えたり、慎重に行動するからこそ、自然災害と折り合いをつけることができたのである。また、長寿企業が世界一多く存在するのも、日本人の遺伝子と無関係ではないはずだ。
重要なのは、ネガティブな心理状態に向かっていきそうな自分をいかにコントロールし、前向き、建設的な意思決定と行動をしていくのか、という点である。
世界の中でコロナ感染者数が圧倒的に低いにも関わらず、コロナ禍による経済的ダメージから回復できずにいるのが今の日本の現状だ。リスクを認識しつつ、どのようにポジティブになっていくのか。このあたりが2022年の企業経営に求められるだろう。SS型であっても、必要に応じてLL型のようにふるまうことができる。そんなマインドを持つ必要がある。
