
おはようございます。
午前9時半、買い物へ。11時半帰宅。午後1時からパソコンに向かう。年賀状のための住所録整理。1日ずれ込むと、年を越してからポストに投函することになる。作業に没頭する。10時頃、出力まですべての作業が完了。夕食の時間を除いて、7時間30分。たぶん過去最速。名刺管理アプリ「myBridge」のおかげかもしれない。出力には「楽々はがき」を使っているのだが、両者の連携がうまくいった。
myBridgeでスピードアップ
それにしても、毎年ギリギリになってから年賀状の宛名を出力することになります。本当は一人ひとりの顔を思い浮かべながらひと言添える……といったことをしてみたいのですが、ただの一度も実行に移したことはありません。頭の中では音声メッセージをQRコードに仕込んでみようなどと考える。ところが、住所の入力だけでほぼ力尽きる。毎年同じパターンです。
我が社の社員の住所録を見ると、この1年で何人か住所を変更していました。年賀状を数百枚出すと、宛先不明で戻ってくるハガキがけっこうあります。今年もきっと多いに違いありません。
そしてまた、「この人には必ず出さなきゃ」と思いながら、リストから漏れてしまう人も何人かいます。申し訳ないような気持ちになりますが、完璧にしようと思うと3日くらいかかりそうな作業。ともかく、スピードを優先させねばなりません。
「今後は年賀状を控えます」といった文面の礼状を受け取る機会が増えてきました。印刷会社としてはちょっと寂しい気がしますが、これも時代の流れでしょう。確かにSNSやメールで済ませるほうが合理的。年賀状という文化はやがては失われていくのかもしれません。
僕としては、手間暇をかけることで、この1年お世話になった人やしばらく会っていない人のことを思い出すようにしています。住所録整理をしながらのことなので、一人あたり数秒程度。それでも、住所、社名、部署などを改めて確認し、記憶が鮮明になることがある。年賀状作成はお世話になった人のためというよりも、自分のために行っているところがありますね。
業務改善という観点では、名刺管理アプリ「myBridge」が重宝しています。僕の書斎にあるスキャンスナップは一世代前のものなので直接連携してはいませんが、JPEGに保存した画像をmyBridgeで読み込むと、正確に変換してくれる。その精度は驚くほど。最初のうちはメールアドレスや住所に間違いがないか、丹念に確認していました。まったく問題なし。今は99%信頼しています。僕の知る限り、誤変換は1件のみ。
あと数年間、僕はたぶんデジタルツールを便利に使いながら、手間暇のかかる年賀状を送り続けることになるのでしょう。年賀状に限らず、紙媒体にはそのようなところがあります。ネットで済むようなものでも、あえて紙に印刷する。それはどうしてかというと、紙媒体のほうが情報に対する人々の信頼度が高いためです。DMの開封率はメールで送られてきたものよりも、郵送されたもののほうが断然高い。紙媒体はコストかかかるものの、それに見合う効果が期待できるのです。
紙媒体はコストだけではなく、手間暇もかかる。DTPが普及する前は途方もない労力がかけられていました。印刷前(プリプレス)のデジタル化によって、ある程度の手間を削減できるようになってきた。今後も、デジタルツールを使いながら、アナログである紙媒体を作り続けることになるのでしょう。
人は便利さを求めながらも、便利になりすぎると物足りなさを感じるものです。年賀状づくりで感じる便利さと手間暇。ベストバランスかどうかわかりませんが、僕は現役でいる間は、年賀状を出し続けることになるでしょう。また、電子書籍がスタンダードになったとしても、紙の本から撤退することはないような気がします。ちょっと面倒と感じる。このあたりに、人は魅力を感じるものだと思うからです。
今年も一年間、お世話になりました。ありがとうございます。
