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第14回 企業イメージと業界イメージ

第14回 企業イメージと業界イメージ

おはようございます。
 5月もあっという間に月末が近づいてきました。本当に早い。すべきことが目白押しです。実家の片付けによる筋肉痛、腰痛などとは言っておられません。細々とした用事は午前中に済ませ、午後はひたすらパソコンに向かっていました。だいぶ進んだが、完成には至らず、7時半業務終了。どうも2日分くらい遅れている。

革新的かどうか

社内では僕ひとりだけ働き方改革が進んでいないようです。「社長にはいくらでも働けるという特権がある」なんて、言ってはおられませんね。自分の仕事を棚卸しし、重要度の低い仕事を削減しなければなりません。今年はこのまま走るしかありませんが、来期のテーマにしようと思います。
 さて、今日書こうと思っているのは自社の企業イメージについて。僕はフォトグラファーなので、イメージというものを重視しています。数字よりイメージかな? 社長という立場からすると、数字を軽視することはできないわけですが、「自社の見え方」はそれよりももっと大事なものではないかと思っているのです。
 2000年、ソーゴー印刷に入社したとき、見え方をどうすれば変えられるだろうか……と考えました。我が社には、当時から魅力も将来性もあったのですが、それが社外にはうまく伝わっていない。
 加えて、印刷業は不況業種のように思われていました。一面では的を射ているのですが、印刷産業の持つ潜在能力に気づいている人はほとんどいない。僕自身、当時は印刷業の将来に対して懐疑的でした。ですから、自社の企業イメージを高めるには、別な業種のイメージに変えていくしかないのではないかと思っていました。
 1998年に創刊された月刊しゅんは、我が社の企業イメージを変える最高のツールとなりました。創刊から数年、軌道に乗せるまで紆余曲折がありましたが、我が社のイメージはしゅんのイメージと重なることになっていきます。合同企業説明会に出展すると、我が社のブースに大勢人が集まる。入社試験を行うと、志願者が多すぎて申し訳ない気持ちになるほどでした。
 当時は就職氷河期だったという理由もありますが、月刊しゅん、そして2004年創刊のスロウのイメージ。これが我が社にとってはプラスに作用し、魅力的な人たちが入社することになったと考えています。
 つまり、就活中の学生にとって、ソーゴー印刷は「印刷会社」ではなく、「出版社」あるいは「広告会社」なのです。

我が社に入社した人は、印刷会社とはどういう会社かを理解するようになり、多くは印刷及び紙媒体を好きになっていきます(もともと好きな人も多い)。
 出版、広告事業を行っている印刷会社。そのこと自体、みんな前向きに捉え、誇りを持って働いている人が大半を占めていることでしょう。
 ただ、ソーゴー印刷という社名が若干不利に作用するケースがある。一番ありがちなのは、しゅんの創刊から20年、スロウ創刊からは14年たつというのに、今でも「しゅんは某新聞社が発行している」「スロウは札幌の出版社」と誤解されるケース。創刊当時に比べるとずいぶん状況は変わりましたが、「印刷会社は印刷するだけの会社」と思われることが多い。それが業界イメージとして定着してしまっているのです。
 ソーゴー印刷という社名を掲げている限り、業界イメージを拭い去ることはできないかもしれない。そう考えることがあります。しかしその一方、全国の印刷会社の中では革新的な取り組みをしている企業がずいぶん増えてきました。もはや印刷会社とはいえないような活動。印刷を中核に、事業領域を大きく広げてきています。方向性は各社まちまちですが、我が社の事業領域拡大と共通する動きといえるでしょう。
 そうした事例を観察するうちに、僕は確信に近い考えを持つに至りました。「印刷の定義を変えればよいのだ」という考え。これが一般に受け入れられるかどうかはわかりません。ただ、印刷に誇りを持っている人たちは、「グーテンベルク以来560年ぶりに印刷の概念を変えていく」という活動に心血を注ぐことになるでしょう。

あらゆる業界がボーダーレスになっています。
 結論を言うと、昔はあったに違いない「業界の垣根」にしがみつこうとする企業は、どんどん古めかしい企業イメージとなっていく。「うちは印刷会社だからこんなことはできない」という会社。新しいアイデアが浮かんだとき、「できない」というセリフから入る人の多い会社は、間違いなく時代遅れとなっていき、澱んだ企業イメージを消費者や就活生に与えることになるでしょう。
 「できるかどうか」よりも「やりたいかどうか」、そして「やるべきかどうか」。世の中の変化に対応するというだけではなく、世の中を多少なりともよい方向へ変えていこう、という意気込みを持った会社であらねばなりません。
 何もこれはボーダーレス化した今に始まったことではなく、社歴の古い会社の社史を見れば、よくわかることです。老舗企業には必ずといってよいほど先進性と革新性がある。チャレンジ精神といってもよいでしょう。世の中に新しい価値、自社ならではの斬新な商品を送り出したい。そんな情熱が社史の年表の中からでも読み取ることができる。
 業界の常識や垣根に縛られている会社は生気を失い、やがて衰退する。「業界の非常識」というところに自社の将来性があるわけです。
 魅力的な企業イメージかどうか? それは革新性(または非常識な会社)というところにあると僕は考えています。業界イメージを魅力的に変えていくには、革新的な企業が全国で台頭していくかどうかにかかっていますね。
 ここ数年、印刷業界はおもしろくなりつつあります。ただ、印刷+付帯事業をひと言で表現するような魅力的な言葉を生み出す必要がありそう。何かいいネーミングはないでしょうか?

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