
おはようございます。
午前8時半、朝礼。その後は原稿執筆。第1章を書き終えた。午後1時、帯広市役所。ミーティング。2時半帰宅。3時、電子書籍関係のミーティング。
電子書籍のメリット
僕は10数年前から、社外でも社内でも本の書けそうな人を見つけると、執筆・出版を勧めてきた。本を出したらよいと思う人は、僕のまわりに大勢いる。ただ、その人のことをよく知らないと勧めることはできない。その人の能力や実績を知った上で声をかけるようにしている。
もちろん、これはセールストークではない。なぜなら、社内の人に勧めることのほうが多いからである。社内で勧める際には「ノーリスクである」ことを説明する。クオリティは求められるが、「自分の思い通りの本を出版できる」という会社。これはひとつの理想形ではないかと自分では思っている。
しかし、そのメリットを理解している人は多いとはいえない。僕は入社して5年後に写真集「記憶の中の風景」を出版した。これは社長だから自由に出版できるという理由ではなく、「出版すべきだ」と思ったら出しただけの話。社歴や役職に関係なく、出版する価値のあるものは出すべきだ、というのが僕の考え。出版すべきコンテンツを持つ人、能力のある人は、今の我が社に何人かいる。
社内・社外を問わず、出版をためらう理由について考えてみた。
「文章が書けない」「時間がない」「面倒」「費用がかかる」「自分の本を出す価値があるのか疑問」。他にもいろいろあるだろうが、こうした理由が浮かんでくる。表現したいものや価値ある情報を持っているのに本を出さない人が多い。これらの「やらない理由」をすべて打ち消せば、「自分の本を出したい」という欲求が自分の裡から湧いてくるのではないか?
世に送り出すべきコンテンツを持っているのに、それが実現していない。そのような人に向けて、僕は「写真家的文章作成技法」と「激訳・自分史作成講座」の2冊を出版した。しかし、自分の心にスイッチが入っていない人にメッセージが届くことはない。
もしかしたら、「紙の本」であることが心理的ハードルとなっているのではないか? そんな気がしてきた。すべての理由に関わってくるのは「紙の本」だからかもしれない。なぜなら、みんなSNSではさまざまな情報を発信している。自分の心の動きを的確に表現している。
SNSやブログの次の段階として出版を位置づければよいのかもしれない。実施、ブログの書籍化はよくあることだ。
心理的ハードルを下げるという点では、電子書籍は絶好の出版形態ではないかと思う。印刷・製本・流通に費用がかからない。編集やデザインを誰かに頼むと費用は発生するが、勉強すれば自力でも可能だ。そのようにして個人出版にチャレンジする人も増えている。
「時間がない」「面倒」といった理由も、電子書籍なら大幅に軽減できるはずだ。原稿が揃っていれば、リフロー型でもフィックス型でも比較的速やかに電子書籍化できる。僕の場合、自著は縦書きのリフロー型にこだわっているため、少し手間がかかる。だが、横書きなら「縦中横」など面倒なことを考える必要はない。
本になったときの背幅を心配することもない。だから、1万字、2万字といった出版物としては少ない文字数の電子書籍が多数存在する。思い立ったら、サクッと書いて電子書籍として出版する。そんなカジュアルな出版が可能な時代となったのだ。
こうした電子書籍のメリットを知った人は、次々と自著を出版している。自分に本を出すだけの価値があるのか……などと考えている人は、電子書籍の著者にはいない(僕の想像だが)。勝手に書いて、勝手に出版している。夢中になって20冊も30冊も出版しているのである。これは能力があるからという理由ではない。電子書籍がノーリスクでありながら、メリットが大きいという事実に気づいたからに他ならない。そうした気づきを与えるのが僕の役割ではないかと思えてきた。
