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紙の本と電子書籍30 読みやすいかどうか

紙の本と電子書籍30 読みやすいかどうか

おはようございます。
 午前9時から仕事を開始する。昼食の1時間を除き、原稿作成に集中する。締め切りに追い詰められると集中度が違う。スピードが一気に上がり、午後4時には完成していた。ドロップボックスで担当者に送る。この集中力を自分でコントロールできればよいのだが……。7時就寝。8時間眠る。

読みやすいかどうか

昨夜は就寝前、横になって本を読んでいた。ベッドで本を読むには電子書籍が便利だ。紙の本の場合、見開きで読むことができるよう、本を少し持ち上げなければならない。電子書籍端末であれば、立てかけて片手で支えるだけでよい。僕の端末は10.3インチのものだから、大きさもちょうどよい。
 ふだんであれば、部屋を明るくしてフロントライトなしで読むようにしている。昨日はすぐ眠れるよう、部屋を薄暗い状態にしていた。そのままでは電子書籍は読むことはできない。フロントライトを使って読書をしてみた。
 液晶などのバックライトとeインクディスプレイのフロントライト。両者の違いは理解している。だが、これまで僕はフロントライトも何となく目に悪いのではないかと思っていた。昨日初めて使ってみて、案外読みやすいことに気がついた。バックライトだとすぐに目が不快感を訴えるのだが、フロントライトは平気である。もしかしたら、個人差があるのかもしれない。これは飛行機の機内で読書をするとき便利だな……。当分、道外へ行くことはないとは思うが。
 今、この原稿はeインクディスプレイのDASUNG Paperlikeを見ながら書いている。こちらは13.3インチ。パソコンのディスプレイとしては小さいが、原稿を書くのに不自由はない。長時間画面を見続けても目が痛くなる心配はない。もはやこのディスプレイなしでの原稿執筆は考えられない。
 今朝ふと思ったのは、eインクディスプレイの画面の質感は、その昔、熱転写プリンターで感熱紙を使ってプリントアウトしたものに近いということ。熱転写のプリンターでインクリボンを使うとコストがかかるため、通常、A4の感熱紙で出力していた。今日のインクジェットやレーザープリンターに比べると、黒が締まらない。コントラストがやや低い。もちろん、実用上まったく支障はなく、僕はインクジェットプリンターが登場するまで大量の原稿を感熱紙で出力した。
 eインクディスプレイも同じような画質であることに気づいた。解像度も似ているような気がする。液晶の4K画面に比べると見劣りするが、まったく不満はない。むしろ、ちょっと懐かしい感じがする。感熱紙を思い出すし、画面の質感はバックライトなしの液晶画面のようでもある。そういえば、1980年代はバックライトなしの液晶画面がついたワープロが主流だった。その後、ほぼすべての機種がバックライト付きになった。僕は大いに落胆した。当時から眼精疲労に悩まされていたからだ。多少画面が暗くても、コントラストが低くても、バックライトなしがよかったのに。僕は25年くらいバックライトに悩まされ、今ようやく理想的な環境で原稿を書くことができ、本を読むことができるようになった。
 読みやすく、目が疲れにくい。これは電子書籍でも紙の本でもまったく同じ。たまに、紙の本であっても実に読みにくいと思うものがある。文字にスミ以外のインキを使ったもの。見出しに少し使う程度ならよいが、本文に使われているとまったく読む気にならない。
 加えて、フォントの種類と大きさ。対象とする読者を若者だけに絞り込んでいるのではないかと思うような本がたまにある。この点では、文字の大きさを自由に変えることのできる電子書籍に軍配が上がる。フォントも明朝かゴシックの二者択一。迷うことはなく、明朝を選択できる。紙の本の場合、編集者、デザイナーに癖がありすぎると、読み手不在の本となってしまうことがある。
 フォントは2種類。モノクロ。ただし、大きさは自由に変更可能。ここに電子書籍のメリットがある。編集者、デザイナーの自由にはさせないというところ。紙の本においても、読みやすさに徹した本が増えることを僕は願っている。

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