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経営指針の話91 中小企業家同友会とかち支部2月例会

経営指針の話91 中小企業家同友会とかち支部2月例会

おはようございます。
 午前10時、ミーティング。午後1時出社。SGA研修の面談。2時半、帰宅。3時、ミーティング。7時、とかち館。中小企業家同友会とかち支部2月例会。講師は(株)工藤商事の工藤英人社長(札幌支部)と渡辺農機(株)の渡邊幸洋社長(道北あさひかわ支部)。テーマは「経営の危機を救った道しるべ」。渡邊氏は全道経営指針委員長、工藤氏は全道の副委員長。ともに、経営指針成文化によって危機を乗り越えたという話。講演後はグループ討議と補足報告。9時半帰宅。

必ずやってくる危機

経営指針の成文化と見直し。これは北海道同友会の重点方針にも、とかち支部の重点方針にも明記されています。しかし、全会員が経営指針成文化に取り組んでいるかというと、そうではありません。他県では、同友会に入会すると自動的に経営指針づくりを行うようになっているところもあるようです。北海道同友会では、経営指針に関心のある人とそうでない人に分かれてしまう傾向にあります。
 ただ、昨夜の例会のような経営危機を乗り越えた体験は、多くの人が耳を傾けるべきではないかと思います。鮮やかな成功体験やスケールの大きな話を聴くのももちろんよいのですが、どん底の状態から自社を立て直した話は、「明日は我が身」という気持ちで聴くことのできるものです。
 会社が長く続けば続くほど、必ずやってくる危機。10年、20年、ずっと危機の真っ只中にいるという人もいるかもしれません。また、順調に経営している会社であっても、代替わりのときに危機が訪れたりする。100年以上続いているような老舗企業であれば、必ずといってよいほど危機を乗り越えてきていることでしょう。
 「経営指針は必要ない」。そう考える経営者の多くは、僕の想像するところ創業者が多い。これは言葉で表さなくても、自分の頭の中に入っているから、というのが最大の理由です。ところが、2代目、3代目の人はそうはいかない。継いだとき、先代の頭の中にある理念や価値観を必死に考える。そして、後継者として自社のビジョンを描こうとする。そこで大きな壁にぶつかるのです。そもそも、自分は何のために経営しているのか? 目的がよくわからなくなってしまう。経営指針研究会の中ではよく見られる光景です。
 崖っぷちに追い込まれ、藁をもつかむ思いで経営指針研究会に入り、経営指針の成文化に取り組む。こうした人の場合、「何のため」と突き詰めて考えることになります。渡邊氏の報告の中にも、突き詰めて考えた結果、自己姿勢が変わり、経営姿勢が変わり、自分の中に軸ができた……という話がありました。
 どの支部の経営指針研究会もそうだと思いますが、月1回ペースで発表と討論が行われる研究会では、本音トークが繰り広げられます。研究生自ら、自分の悩みや自社の課題をさらけ出す。周囲の人(研究生・サポーター・経営指針委員)は自分の会社のことのように考え、質問やアドバイスをする。
 この「自分をさらけ出す」というのは、同友会の仲間であるという安心感によるところが大きい。その中でも、「経営指針づくりの仲間」という信頼感には絶大なものがある、と僕は思っています。
 SDGsとDX、時代は大きく動いています。加えて、コロナ禍の2年。容易には収束しないでしょうから、もう1年は続くと考えるべき。非常に不自由な経営環境の中で、ビジネスのやり方が急変している。地域社会全体が危機的状況にあると言ってよいかもしれません。ただし、危機の中には「機会」が含まれています。すでに、コロナ禍を機会と捉え、自社を成長させている人もいる。
 藁をもつかむ思いで経営指針研究会に参加する人もいれば、自社のさらなる成長を求めて入会する人もいるでしょう。中にはビックリするほど内容のよい企業の経営者もいます。自分に何が足りないのか、あるいはいずれやってくるであろう自社の危機にいかに対応するか。1年間かけて本気で成文化に取り組む。経営指針研究会は、もっとも同友会らしい活動の場ではないかと僕は考えています。

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