
おはようございます。
朝はのんびり過ごす。10時、パソコンに向かう。本の執筆。だが、図版を用意せねばならないことに気がついた。この図版が問題だ。簡単に用意できるものではない。図版を用意するために、別な本を急遽制作することにした。昼休みをたっぷり取り過ぎたが、午後6時にはほぼ完成した。数時間でつくった割には納得の出来映えだ。
写真集の制作
急遽制作した本は写真集だった。タイトルは「Coincidence 1982-93」。1994年、京都のギャラリーDOTで開催した個展「偶間」の作品を中心に構成したもの。作品はすでに用意してあった。これをリサイズし、インデザインに配置していく。写真さえあれば、写真集の制作は簡単だ。少し時間がかかったのは途中3カ所に加えた短い文章。作品の邪魔にならないような文章を書いていく。だが、少し主張しすぎたかもしれない。奥付は電子書籍の基本仕様に合わせて作成した。
これまで出版した写真集、たとえば「記憶の中の風景」よりもはるかにスピーディに完成させることができた。電子書籍として発表するための写真であるから、ディスプレイ上に映し出された画像がすべて。画質に納得がいけば、それで完成。この気楽さは電子媒体ならではのもの。ただ、紙媒体としてもほしくなるような写真集だ。オンデマンド出版するとどのような質感になるのか、試しにつくってみたい。
単純に画質のことだけを考えれば、紙の写真集をつくるときのように、細心の注意を払うほうがよい。しかし、電子書籍の場合、mobiかEPUBに変換されることとなる。さらに、電子書籍販売サイトでデータが圧縮される。どの程度が質が低下するのかまだ僕にはわからない。試してみるだけのことだ。今回制作した写真集は細部に意味が隠されている。心配ではあるが、これがうまくいけば写真集にしたい作品がまだまだたくさんある。
電子書籍での写真集。売れるかどうかは別として、これはWEBサイトやインスタに発表するよりも僕にはしっくりくる。電子媒体とはいえ、やはり写真集である。紙の写真集と同じレイアウト。写真の鑑賞を妨げるようなものは何もない。当然ながら費用もかからない。これは魅力的だ。
昨日はPDFのデータを作成するところまでたどりついた。この後が電子書籍化していく作業である。うまくできるかどうか。うまくいかなかったら、その道のプロであるA氏に頼めばよい。今週中には販売できるに違いない。
写真集の場合、フィックス型でデータを作成することとなる。閲覧にはタブレットが最適。スマホではやはり小さく感じられるだろう。
一通り完成させ、パソコンに映し出してから気づいたことがあった。やはり、紙の写真集のほうが断然すぐれていると思われる点がある。それは「見開き」という問題だった。電子書籍でも見開き表示は可能。だが、タブレットで見開きにすると、ずいぶん小さく表示されることとなる。写真集の場合、横型の本が多い。僕の写真集も横だ。横位置の写真が多いため、自然と本も横になる。今回作成した写真集の作品はすべて正方形なのだが、いつもの習慣からか、まったく疑うことなしに横の判型で制作した。僕にはそれ以外の写真集が思い浮かばない。
タブレットではたぶん、1ページずつ表示することになるだろう。そうすると、左右の作品の関係についてわかりにくくなってしまう。ここはちょっとした問題だ。なぜなら、今回の「Coincidence 1982-93」では見開きの作品の関係性がひとつのポイントであるからだ。
やはり、紙の本と電子書籍にはそれぞれ一長一短がある。どちらがすぐれているというものではない。
