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仕事観について115 悩みと楽しみ

仕事観について115 悩みと楽しみ

おはようございます。
 午前8時半、朝礼。8時45分出社。9時ミーティング。9時40分から会社で原稿を書く。書き始める前にコーヒーを淹れた。気のせいかもしれないが、会社で淹れるコーヒーのほうが微妙においしいような気がする。コーヒーメーカーの違いによるものか? コーヒー通の人に尋ねてみたい問題だ。午後は自宅でコーヒーを淹れる。十分おいしい。だが、ほんのわずか、会社のコーヒーのほうがコクがある。コーヒー問題ばかり考えてはおられない。
 午後1時10分、オンラインで北海道立農業大学校の講義を行う。科目は「6次産業化実践論」。僕の演題は「アグリビジネスにおける広報戦略とビジュアル戦略の基本」。前半は理念的な話、後半はマーケティングについて。途中10分の休憩。約3時間、パソコンのディスプレイを見続けたため、目が痛くなってきた。農業大学校でのオンライン講義は初めて。僕の話は伝わっただろうか?
 5時半、同友会事務所。中小企業家同友会とかち支部四役会。6時、幹事会。8時10分、情報交換会。テーマは「業界展望」。資材高騰&不足という状況の中、各業界どのように現状を捉えているのか、情報交換が行われた。非常に参考になる話があった。9時帰宅。

集中のあと、世界が広がる

人間に悩みは尽きない。小さなことでは、「もっとおいしいコーヒーを淹れるにはどうすればよいのか」といった悩みがある。コーヒーに入れ込んでいない人にとっては悩みとはいえない悩み。そもそも、コーヒーメーカーを使っているという時点で手抜きを指摘されても致し方ない。だが、僕はコーヒーのプロを目指しているわけではない。手軽にもっとおいしいコーヒーを飲みたいという思いが強いだけである。
 ライターとしての悩みもある。どうして「思考をもっと整理できないのか」という悩み。昨日書いていた原稿に関しては、知識不足が最大の要因だった。断片的な情報は豊富にあるのだが、重要な知識が一部欠落していた。このため、不足箇所を調べながら書いていく。そうすると、スピードは格段に落ちる。それでも書いていくほかない。
 この「なかなか成果が上がらない」という苦しみを味わいながら、それでも書くことにやり甲斐を感じ続けることができるかどうか。どのジャンルにもいえることだが、「結果がすぐに出ないと投げ出してしまう」という人はその仕事に向いていない。結果が簡単に出るという世界はたぶんない。最初は簡単そう、楽しそうに思えても、少し深みに入ると、越えなければならないハードルが待っている。編集者、ライターにとっては、「要求レベル以上の原稿を書く」というハードル。それを毎回乗り越えながら書くことになる。
 なかなか成果が出ない。そのことを織り込んだ上で自分のキャリアデザインを描くことができるかどうか。これは20歳の人でも60歳の人でも必要な考え方だと思う。学生の頃には、薬品を吸い込んでぐったりするほど暗室に籠もって引き伸ばし作業に没頭していた。それと同じくらいの執念と継続力を今も持っているか? そう問われると、40年前の自分に負けているところがある。勝っているところは、学生の頃よりも世界を広く見ることができるようになったという点だろうか。
 学生時代から20代にかけては、世界が狭いこともあって集中し、自分の理想に向かって突き進むことができるものだ。仕事人生の中盤からは、世界が広がることにより集中、没頭しくくなり、複数の能力を組み合わせたり、誰かの助けを借りながら成果を上げようと試みる。そうすると、悩みの種類が変化する。自分の能力不足に加え、周囲の人の能力とのマッチングに悩んだりする。ますます、成果が上がるまでに時間がかかることを覚悟せねばならない。
 40代以降は悩みの種類が複雑なものになってくる。多くの場合、自分以外のことで悩む。そう考えると、コーヒーの微妙な味とか自分の原稿執筆力といった、自己完結型の悩みは取るに足らない悩みであることがわかる。ずっと「悩み」という言葉を使ってきたが、「楽しみ」に置き換えてもまったく差し支えない。仕事人生後半の複雑な悩みも、たぶんあと20年もすると「楽しみ」に変容していくに違いない。

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