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仕事観について116 明らかに好きなこと

仕事観について116 明らかに好きなこと

おはようございます。
 朝2時半起床。もう一度眠るつもりでいたが、完全に目が覚めてしまった。3時過ぎから活動を始める。急に思い立って、ポストカードの制作にとりかかる。試しに4点つくってみた。かなりいい出来映えだ。原稿執筆もある程度進んだ。9時出社。9時15分、中小企業家同友会とかち支部事務局員のK氏とともに未会員訪問。午後はポスターデザインの手直しと原稿執筆。4時、電子書籍ミーティング。

好きなことの事業化

仕事においては「好き嫌いを超越する」ことが大事だと思っているが、やはり自分の中には「明らかに好き」というものが存在する。それは自分本来の作品制作に関する仕事。昨日の活動の中ではポストカード制作がそれに相当する。午前4時頃、僕のモチベーションは最高潮に達していた。作業としてはとても簡単なもの。印刷物としても単純。単なるポストカードだ。なのに、異様なほど盛り上がる。これがずらりと並んだら壮観に違いない。写真集、ポストカード。そうなると、次は写真展ということになるだろう。今年は何らかの形で開催したい。
 早朝から午前8時まで、自分の好きな作業に没頭していた。このような活動が誰にでもあってよい。スリーエムの15%ルール、Googleの20%ルール。仕事時間の15%とか20%を自分のやりたいプロジェクト(将来につながるもの)のために充ててよいという制度。それがあれば、イノベーションが起こりやすい企業文化となっていくだろう。
 我が社の場合、残念ながら「勤務時間の15%」ということにはならない。基盤が整ってからの話である。ただ、勤務時間外であれば、社内の資源を使って自由な活動を行ってよいのではないかと思う。自分を成長させるような勉強、研究、自主的な商品開発をするという時間。気になるのは、社内で行うと勤務の一部と判定される可能性が高いこと。だから、自分が本当に好きなことに没頭できない……という人もいるかもしれない。本気で働きたい、自分を成長させたいと思っている人にとっては、働きにくい時代である。
 そうした事情とはお構いなしに、自分の休日を使って「自己成長・自己表現のための活動」を行っている人もいる。その成果は明らかだ。河井寛次郎の「暮しが仕事 仕事が暮し」に通じる生き方。僕の理想でもあるのだが、一般企業の中でそれを実現させるのは容易なことではない。ごく一部、そのように生きていきたい人が勤務時間とは別に「暮しが仕事 仕事が暮し」を実践することになるだろう。これは制度化できるものではないし、気軽に推奨できるものでもない。
 自分のライフワークは何なのか。ハッキリと自覚し、目覚めている人の場合、仕事とプライベートの線引きはさして重要ではなくなっていく。職種にもよるだろうが、一瞬にして仕事モードに戻ることができる。だからこそ、仕事のON・OFFが大事と考える人もいる。だが、常時ONでも消耗しないような生き方、働き方をするほうが幸せなのではないかと思うことがある。このあたりは意見の分かれるところだ。
 自分の「好きなこと」に没頭すると、趣味的な活動をしているかのように誤解されることがある。したがって、いかに事業化するかを真剣に検討し、試行錯誤を重ねていかねばならない。僕の写真活動もそのような段階にあるし、電子書籍はもっと売れるようにしていく必要がある。
 「好き嫌いを超越する」とは、これまでは「嫌いだと思っていたことを好きになるまでやる」ことだと考えていた。だが、それだけではなく、「好きなことを嫌になるまでやり続ける」ことでもあるのだろう。好きなことも嫌いなことも、気が遠くなるほど継続すれば同じようなもののように思えてくる。僕はまだその段階には至っていない。あと10年くらいの時間が必要なのかもしれない。

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