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写真家的業務改善行動87 検索力と思考力

写真家的業務改善行動87 検索力と思考力

おはようございます。
 朝5時半、風景撮影に出掛ける。幕別、更別方面へ。マイナス20度まで低下した。8時半帰宅。遅めの朝食。ひと息ついてからクリーニング、郵便局へ。予想されていたことだが、午後は眠くなった。寒暖差が眠気を誘う。2時間ほど眠ったら、仕事モードに戻せなくなっていた。そのまま夕食。7時頃からパソコンに向かう。原稿執筆脳にはなっていない。写真集印刷用データを作成する。10時半終了。

不便を通過すると便利になる

このところ、イラストレーターを使用する機会が増えています。昔はよく使っていました。というよりも、僕はフォトショップとイラストレーターしか使えなかった。イラストレーター5.5から使い始め、7~9の時代にはほぼ毎日使っていました。当時、東京の出版社ではデジタルとアナログが混在していて、入稿の仕方はまちまちだったと思います。1990年代、デジタル化という点では、間違いなく地方の印刷会社のほうが進んでいましたね。
 それから20数年経ち、今、イラストレーターを使うことはほとんどなく、代わりにインデザインを使うようになりました。ページものを作ることが多くなったという理由もあります。イラストレーターは自社広などでたまに使う程度。
 昨日は写真集の表紙作成のために使っていたのですが、当たり前にできると思っていたことができなくなっていました。問題はソフトにあるのではなく、僕が忘れてしまったこと。やり方を調べるのに20分くらいかかりました。やはり、使わなくなると忘れてしまう。暗室作業のやり方は一生忘れませんが、それ以外のものはまだ体に染みついていない。文章も数日書かずにいると、あっという間に書き方を忘れてしまうことでしょう。
 たまにしか使わないソフトまたは機能は、ちゃんと記録しておくとか、マニュアル化しておくべきですね。と言いつつも、僕はたぶん作らないような気がします。ただ、「自分用マニュアル」があると便利に違いありません。
 僕の場合、「これはきっと忘れるだろうな」と思った操作法は、調べてわかったWEBサイトをプリントアウトして保存することがあります。あるいは、やり方が書いてあるサイトをブックマークしたり、自分宛にメールしたりする。それ以外にも、自分宛に送るメールがずいぶんあります。
 今の時代、覚えることが山のようにあるものです。パソコンやスマホの操作法はおろか、デジカメの操作法ですら、いちいち調べなければならないことがある。昔のシンプルなカメラに戻りたいと思うことがある半面、デジタルの便利さを捨てることはあり得ませんから、やはり調べて覚えるしかない。これは現代人の宿命といえるでしょう。便利なのか不便なのか。便利さを享受するには「調べて覚える」という不便を通過しなければなりません。
 そこで僕らが考えるべきことは、いかに短時間で調べることができるか、ということでしょう。自分ひとりの頭ですべてをインプットするのは不可能。そうなると、「知っている人を知っている」か「調べ方を知っている」かのどちらかということになります。知っている人に聞くのが簡単かもしれませんが、その場にいないことが多いもの。自分で調べる時間がどうしても長くなる傾向にあります。
 問題は、いかにすばやく調べられるか。たいていの場合、「グーグル先生」に頼ることになります。検索に関しては若手の人のほうが断然早い。記憶力よりも検索力。検索に頼りすぎて、思考力が低下しては意味ありませんが、検索のスキル、あるいはアナログであっても調べる能力が欠かせません。調べて、できるだけ豊富な情報をインプットするからこそ、深く考えることができる。検索力と思考力のバランスが求められているのだと思います。

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