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紙の本と電子書籍34 3月5日イベント「本屋と出版社が考える『本の楽しみの広げ方』」について

紙の本と電子書籍34 3月5日イベント「本屋と出版社が考える『本の楽しみの広げ方』」について

おはようございます。
 午前9時半、コア・コンピタンス委員会を自宅で行う。午後1時、中小企業家同友会とかち支部事務局次長のK氏とともに会員企業訪問。5時帰宅。1時間ほど仕事。

3月5日イベント「本屋と出版社が考える『本の楽しみの広げ方』」について

コロナのまん延防止措置期間延長の影響により、いくつかの予定変更が余儀なくされた。だが、会場を変更して開催することとなった。
 北海道中小企業家同友会とかち支部・オンラインビジネス研究会・電子書籍グループのイベント。開催されるのは、3月5日(土)午後2時30分、場所はとかちプラザ306+ZOOM。とかちプラザは広い会場を確保できなかった。収容人員の1/2となると、20名ちょっと。出演者、スタッフで10名前後となるため、募集可能なリアル参加者はわずか10名ほどとなる。
 テーマは「本屋と出版社が考える『本の楽しみの広げ方』」。電子書籍グループの発表会であるため、紙の本と電子書籍の可能性について伝えることが大きな目的のひとつ。発表するのは、ザ・本屋さん、内山企画会社、ソーゴー印刷の3社。各社の取り組み……というと硬い感じがするが、読者目線に立ったイベントになるはずだ。
 当社は電子書籍で直球勝負の予定。電子書籍新刊が目玉となる。読者向けの話が半分。もう半分は電子書籍によって、自費出版したい人、マーケティングツールとして活用したい人がターケット。ここにはものすごく可能性がある。
 3月5日のイベント開催までに発売する電子書籍は2点。ひとつは僕の写真集。これは意外なほど簡単に作成することができた。フィックス型の電子書籍はハッキリ言ってすぐにできる。機能を付加するには技術が必要だが、単純なもの、たとえば写真集などは僕にでもできる。
 リフロー型の本も出版に向け、原稿が最終段階にある。こちらは文章主体の本であるため、原稿執筆、校正に時間がかかる。その上、縦書きの本。英数字の調整が必要だ。図版を用意するのも、今週末の作業となるだろう。
 それでも、印刷・製本という工程がないため、本の企画から発売までの期間はかなり圧縮することができる。これは紙の本にはないメリットといえるだろう。すぐに出版したいと思うような本。これは紙よりも電子書籍が向いている。ジャンルとしてはビジネス書が一番電子書籍向きではないかと思う。
 今回出版する本のタイトルは、「新入社員から教わった 電子書籍の作り方、販売の仕方」というもの。新入社員A氏と僕の共著となる。僕はZ世代のポテンシャルを高く評価している。ある意味尊敬するところもある。必要な情報を収集して、それを形にできるだけの思考力、応用力があるのではないかと思う。個人差はもちろんあるが、「失われた30年」を取り戻す鍵となる世代かもしれない(ちょっと期待しすぎかな?)。
 当社としては4冊目となる電子書籍。最初は2010年。2、3冊目は2012年頃だったと思うのだが、思い出せない。これまでの3冊はスロウの連載記事を電子書籍化したもの。昨年は既刊の雑誌、書籍を70数冊電子書籍化した。だが、いずれも紙の本→電子書籍という流れ。最初から電子書籍として制作するのは、実は今回が初めてということになる。
 今後も紙→電子という本づくりはなくならないだろう。一方、電子書籍だけで完結するもの、さらには電子書籍→紙の本となるものも現れてくるに違いない。そして、動画やWEBサイト、オーディオブックといった隣接するメディアとの融合が進んでいくことになるはずだ。紙の本と電子書籍は敵対するものではなく、補完関係になっていく。それにより、出版文化、読書文化が発展していくことになるのではないかと思う。

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