
おはようございます。
午前10時に予定されていたスロウ編集会議は延期となった。道北の大雪のため戻ってこれないメンバーがいたため。午前中、電子書籍2冊の仕上げを行う。会議が延期になっていなければ、きっと間に合わなかったに違いない。完成したと思ったら、見落としがあってもう一度やり直す。それを何度か繰り返すうちに、ギリギリのタイミングとなった。12時半、ノースランド。帯広ロータリークラブ例会。2時帰宅。まだ作業は終わっていない。集中して仕上げに全力を注ぐ。夕食後、別件の仕事を行う。10時半頃就寝。今朝3時に起きたら、ひとつ、すっかり忘れていた用事に気がついた。
質の高い電子書籍をつくるには
完全と思っても完全なものは何ひとつない。出版物にはそれが完全に当てはまる。本を一冊つくると、必ずといってよいほど間違いがある。
電子書籍が紙の本と違っていることのひとつ。それは、「出版したあとから訂正が可能である」ということだ。これは心理的にはずいぶん助かる。その分、校正が甘くなる可能性もあるが、今回は「紙の本の電子書籍化」ではなく、「最初から電子書籍」という本。入念に校正した(と思う)。それでも、しばらく経った頃に、ひとつかふたつ、間違いが見つかるに違いない。
今回難儀したことのひとつは、ペーパーバック用のデータ作成だった。通常の文字主体の本は比較的すんなり作成できた。問題は写真集。写真集には横長の本が多い。横位置の写真が多いというのがその理由だ。また、無線綴じの場合、ノドから写真を離して配置することができる。今回、僕はA5横の判型でデータを作成していた。しかし、これではペーパーバックとして登録できないようだった。
この事実に気づいたことにより、他のことをすべて忘れ、一からデータづくりを行うこととなった。写真集の制作は簡単とはいえ、果たして間に合うのだろうか? 集中した結果、夕方になる前に完成し、A氏にデータを送ることができた。
今回電子書籍として出版するのは、リフロー型の書籍「Kindle Comic Creatorと一太郎で始める 電子書籍の作り方、販売の仕方」とフィックス型の写真集「Coincidence 1982-93」。作ってみてわかったのは、紙の本よりも容易ではあるが、それなりに精通していないと痛い目に遭うということだった。
判型問題はあるものの、やはりフィックス型の電子書籍のほうが制作は簡単だ。もう1、2冊作れば、完全にマスターできるだろう。電子書籍だけなら面倒なことはたぶんない。ペーパーバックを作る場合は、表紙データの制作にひと手間かかる。これはリフロー型であっても同様だ。出版や印刷の知識のない人が自力でできるものかどうか? たぶん、できる人とできない人、半々くらいだと思う。
一般の人にとっても、出版はずいぶん身近なものとなった。1990年代のDTP、2000年代から普及したオンデマンド印刷、そして今後普及するであろう電子書籍。どの時代も、技術を身につけるには相応の努力が必要なのだが、そのハードルは着実に低くなってきている。そして、出版にかかる費用もずいぶん低くなった。
このところの円安、原油高、原材料価格高騰の動きを見ると、原材料費のかからない電子書籍は我が社にとっても重要な商品となり得る。また、「本を出したい」と考える自費出版の著者にとっても、有力な選択肢となるはずだ。
そこで求められるのが、紙の本と同等のクオリティ。コンテンツの質を電子書籍においても維持することである。違いがあるのは、最終的な発表形態が紙媒体か電子かという点だけだ。長年培ってきた制作力と編集力。これは電子書籍においても欠かせないものであり、電子書籍で本を出したいという人に、他にはない価値を我が社は提供できるのではないかと考えている。
