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紙の本と電子書籍38 電子書籍の可能性

紙の本と電子書籍38 電子書籍の可能性

おはようございます。
 午前中、ひと仕事したあと買い物へ。帰宅して昼食を食べたら、ものすごく眠くなった。30分昼寝する。2時半頃から仕事を始める。毎年、この時期行っている作業。エクセルを使った細かい作業は苦手なのだが、この難所を乗り越えなければ次に進めない。6時までパソコンに向かう。

電子書籍の可能性

3月5日のブックトークイベントの感想がメールやメッセンジャーを通じていくつか届いていた。どれもうれしいメッセージ内容だった。また、趣向を凝らして第2弾のイベントを開催することになるだろう。
 日本人は本当に読書離れが進んでいるのかどうか。僕にはよくわからないというのが正直なところ。統計データでは解明できないものがある。「1日の読書時間」について調べたデータでは、二極化が進んでいると思った。全体として読書時間が短くなる傾向があるものの、ちゃんと本を読んでいる人は減ってない。まず、僕らはそうした人々に向けて本を作り続け、メッセージを発していく必要がある。
 それと同時に、本好きではあるが、自分の好きな本に出合えていないという人もいるに違いない。また、読書の必要性を感じてはいるが、読むのがおっくうという人もいるだろう。そうした人たちに向けての働きかけも重要だ。
 放っておくと読書離れは進んでいく。情報過多の時代の中で、1冊読み終えるのに時間がかかる本は、後まわしにされる可能性が高い。手っ取り早く情報を入手したい。そう考える人が多いに違いない。僕も、ともすれば要約サイトでもよいのでは……などと思ってしまうことがある。それではいけない。本だからこそ伝えられる知識がある。
 本の作り手の側にも意識改革が求められる。それは当たり前のことなのだが、「退屈な本をつくってはいけない」ということだ。世の中には、わざとむずかしく書いたのではないかと思う本があるし、やけに長々説明している本もある。字数を減らし、ページを少なくする。立派な背表紙を作ろうとしない。必要な情報をコンパクトに伝えるような本が求められているのではないかと思う。
 この点では電子書籍に可能性を感じるし、電子書籍から派生するペーパーバック(オンデマンド出版)も有望だろう。長年、紙の本を出版してきた当社としては、ペーパーバックの可能性を追求したいところである。小ロットで出版し、それを地元の書店に並べることができれば、地域出版のひとつのモデルとなり得る。やり方は、だいたいわかった。これを商品化できるかどうか。特に、価格をどのように設定すればよいのか、考えてみたいところ。
 今回のイベントでは、電子書籍2冊を出版したことで、いろいろなことがわかってきた。たぶん、10冊くらい出版するともっとちゃんとわかるに違いない。
 紙の本であれば、ひとりの著者が年2冊出版すると相当エネルギーを費やすこととなる(体験済み)。だが、電子書籍だともっとライト感覚で本を出すことができる。出版業界以外の人にとって、出版は「一生に一度あるかないか」の一大事業かもしれない。しかし、電子書籍の誕生と普及によって扉は大きく開かれた。伝えたいことがまとまってきたら、電子書籍で本を出す。それがいとも気軽にできるような時代となったのだ。
 イベントで発表するため、過去に制作した電子書籍を探してみた。「激訳・新入社員研修」という本がハードディスクに保存されていた。1年か2年前に作成したもの。ちゃんとした作り方をしていないため、たぶん売り物にはならないが、一応読み物になっている。今なら、もっと整った体裁に仕上げることができるだろう。販売予定はないが、社内のテキストや教育用に電子書籍をつくるというニーズもありそうだ。さまざまな可能性について考えさせられた週末だった。

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