
おはようございます。
朝早起きしたため、2つ仕事を片付けることができた。8時半、同友会4月記念講演会の講師らとミーティング。9時10分、自宅で電子書籍のミーティング。10時からウェビナーを受講。昼食をはさんで午後6時まで。中身が濃く、実習もある。なかなかハードだ。今、我が社に必要と思われる情報がインプットされた。
電子書籍のハードルを下げる
電子書籍ビジネスのミーティングは短時間ではあったが、一歩も二歩も前進したような気がする。最初のゴールが明確になった。詳細はまだ形になっていないところがあるが、もうすぐハッキリするだろう。
結論から言うと、電子書籍はフィックス型のほうが簡単に作ることができる。ただし、元の書籍データを作るにはインデザインを使いこなす必要がある。このため、誰にでも簡単にできるというものではない。やはり、DTPの技術がある程度は必要……。
つい数日前までそのように考えていたのだが、もしかすると、あるジャンルの本に限定すれば、ハードルを大幅に下げることができるのではないか? そんなアイデアが浮かんだ。これはまだ思いつきレベルなので、実際に試してみなければわからない。うまくいったら、「○○を使った電子書籍の作り方」といったウェビナーが開催できるかもしれない。今月は無理としても、来月以降実施できるようにしてみたい。
しかし、いろいろ考えてみると複雑な心境に至ってくる。たとえばの話、誰もが電子書籍を自分の手で作れるようになれば、僕らのビジネスは成り立たなくなるのではなかろうか……。僕が数日前に思い浮かんだ「○○を使った電子書籍作成法」はかなりハードルが低い。印刷会社もデザイナーも不要となってしまうかもしれない。自分で自分の首を絞めることになりはしないか?
そうした葛藤は、実は20年前にもあった。さまざまな企業が自社のWEBサイトを作り始めた時期。会社のホームページというのは紙媒体の会社案内やカタログのようなものでもある(当時は特にそうだった)。このため、インターネットをライバル視する印刷会社が多かった。僕らは自社のビジネスとして取り組まなければ……と思いながらも、少し躊躇するところがあった。当時は社内に技術者もいなかった。その結果、若干出遅れたところがあり、遅れを取り戻すのに数年かかった。
ここからひとつ学ぶことがあった。自社の現在の事業にマイナスの影響があると思っても、新しい技術やビジネスモデルを自社に取り込んでいくほうがよいということ。ジャンルによっては今後急速に電子書籍に置き換わっていくものがあるはず。対応を急ぐ必要がある。
古いビジネスにしがみつかず、新しいやり方をどんどん採り入れていくと、そこに新しいビジネスチャンスが見いだせるものである。スロウを創刊してしばらく経った頃、創刊前には想像していなかったビジネスができるようになった。これと同じようなことが電子書籍ビジネスでも起こるに違いない。紙離れを心配する印刷人も多いとは思うが、執着すればするほど、世の中のニーズは紙から離れていく。紙でも電子書籍でもどちらでも対応できる。内心は揺らいでいたとしても、ゆったり構えて紙と電子それぞれの商品力を磨いていけば、ほどよいバランスで仕事が入ってくるのではないか?
異業種の中には、「どうしてそこまで親切に教えてくれるのだろう?」という企業がある。自社の仕事を減らすことにならないか。そう心配するほどクライアントにあれこれ教える企業。そこから僕らはもっと学ぶ必要がありそうだ。与えよ、さらば与えられん。それが電子書籍の世界でも成り立つはず。最初に価値を差し出すことが重要だと思う。
