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電子書籍時代のシンプル文章術03 読み手をイメージする

電子書籍時代のシンプル文章術03 読み手をイメージする

おはようございます。
 午前10時15分、自宅でミーティング。午後1時半、別件のミーティング。何だか日曜日とは思えない一日。夕方、買い物に行こうかと思ったが、ずっとモニターを見続けていたためか、休みたくなった。夕方7時半には眠っていた。おかげで7時間半の睡眠を確保することができた。
 一昨日から新シリーズを開始し、「ひとつの小見出しに対して800字」を目安に書いています。800字。やけに短い。僕の場合は、長く書いて後から削るほうがよいのだろうか? 迷いますね。当分の間、800字に絞って書いていこうと思います。

読み手をイメージする

現在販売されている電子書籍には、3つのタイプがあります。
1.紙の本が電子書籍になったもの
2.出版社が発行する電子書籍
3.個人出版(セルフパブリッシング)
 電子書籍は玉石混淆。買ったあとに「しまった」と思うようなものが多数含まれています。一方、「これは紙の本にはならないだろうな」という類いのマニアックな本も存在します。単純な話、Kindle Unlimitedなど読み放題サービスを利用して、片っ端から読んでみるのがよいと思います。そうすると、本選びの精度が次第に上がっていくものです。
 僕は紙の本が電子書籍になったものよりも、最初から電子書籍にするために書かれている本がおもしろいと感じています。文体が紙の本とはちょっと違うのです。読者に向かって直接語りかけてくるような文体。これが電子書籍には多い。個人出版はこの傾向が顕著で、読者との心理的距離がやけに近いものがあります。著者はSNSやブログの延長線上に電子書籍を位置づけているのでしょう。僕にはちょっと真似できそうにありません。
 読者との距離が近いもうひとつの理由としては、執筆から出版までの期間が短いことが挙げられます。書いてすぐに出版する。最初は読者に語りかけるように書いたとしても、推敲の段階で「ちょっとなれなれしいかな?」などと思って、書き直すことがよくあるものです。電子書籍の場合、勢いで出版する著書が多いのでしょう。「これは手紙か?」と思うような書き出しのものも存在します。
 デジタルなのに、やけに人間味を感じる。このあたりに、紙の本にはない魅力があるのではないか? そう思えてくるのです。
 これから電子書籍で本を出したい。そう思っている人は、ぜひ読み手をイメージしてみましょう。「だいたいこのような人」というよりも、「読んでほしい人」を特定することです。特定の誰かひとりに語りかけるような書き方ができれば、その人に近い価値観を持つ大勢の人の共感を得ることになるはずです。
 目的を明確にしたら、次に行うべきことは「対象となる読者を明確にする」こと。できれば、実在する人物ひとりに照準を合わせて、本の構成を考えていきましょう。

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