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電子書籍時代のシンプル文章術13 エンゲージメントを高める

電子書籍時代のシンプル文章術13 エンゲージメントを高める

おはようございます。
 午前10時、ショップ関係のミーティング。午後1時半、電子書籍ミーティング。なぜか、ほとんど同じ顔ぶれ。3時からは別件のミーティングが行われた。5時、帯広市役所。帯広市産業振興会議。久々に出席した。前回、前々回はなぜかメールを見落として欠席してしまったのだった。7時過ぎ帰宅。
 「電子書籍時代のシンプル文章術」は今日が折り返し地点。順調にいけば、2週間後に出版という運びとなる。ただ、少し文体に硬さが見られる。文章の修正に1日費やすことになるだろう。章タイトルにあるようにカジュアルな文章術を心がけねばならない。

エンゲージメントを高める

エンゲージエントとは、「婚約」「誓約」「契約」といった意味を持つ言葉。企業内では「会社に対する愛着心や思い入れ」を指します。深いつながりを持った関係性。それがエンゲージメントなんですね。
 本の執筆にあたっては、「上手い文章」を書くことよりも、「読者に深いつながりを感じさせる文章」のほうが、はるかに大切です。説得よりも納得、納得よりも共感してもらうことが重要ではないでしょうか。
 本を読む目的のひとつは情報をインプットすることですが、それだけでは味気ないものです。有益な情報とともに、著者の生き方、考え方、感じ方を知りたい、身近な存在として感じたい。読者にはそんな欲求がある、と僕は思っています。それを理性的に、ときには情緒的に語る場面があってよいでしょう。
 電子書籍のよいところのひとつは、「読者との距離感が近い」ことです。気軽に出版できる。このカジュアルさゆえ、権威的な文体で書かれている電子書籍は少ない(紙の本を電子書籍にしたものは除く)。語りかけるように書かれていたり、自分の弱点をさらけ出すような書き方をしている本が多数あります。洗練されてはいませんが、安心して読むことのできる本が多いのです。
 なぜ安心できるのか? それは、自分の知り合いや同僚が親切に教えてくれている……といった感覚で読むことができるからです。その道の権威が書いた立派な本の場合、読んでいくうちに「そんなこともわからないのか!」と一喝されているような気持ちになることがあります(僕だけかな?)。難しいことが難しく書かれている本。これではエンゲージメントは高まりません。
 不完全、不正確であっても、同僚・先輩が教えてくれるような書き方。それによって、読者は著者を身近な存在として認め、つながりを感じてくれるようになる。「自分もやってみようかな」という気持ちになるのです。
 個人的な体験や失敗談。どの程度まで自己開示するのかは著者が判断すること。いずれにしても、著者がオープンマインドになることによって、読者の心が開かれ、つながりを感じてくれることになるでしょう。決して権威的な本ではない。この安心感が大切なんですね。
 読者に安心感を与えた後、著者がすべきことは、読者に成長・成功・豊かさをイメージしてもらうことです。著者である自分は読者の成長を願っている。直接的でも間接的でも構いません。そのメッセージを時折伝えながら書き進めていくことが重要です。

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