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電子書籍時代のシンプル文章術24 まず1冊の本を出す

電子書籍時代のシンプル文章術24 まず1冊の本を出す

おはようございます。
 午前8時半、朝礼。スロウ原稿のための準備作業。10時、T社へ。午後1時半、茅野、札幌の人たちとミーティング。3時、北海道中小企業家同友会常任理事会。5時終了。ZOOM会議が続いて、眼精疲労の症状が現れる。5時半、仕事を終えることにした。
 「電子書籍時代のシンプル文章術」は明日で本文完成予定。ここまで、比較的地味な文章の書き方をしてきたような気がする。おもしろく書こうと努めた「写真家的文章作成技法」とは対極の書き方だ。これは2万字程度に収めるには必要最小限のことしか書けない、というのが理由のひとつ。もうひとつは、僕自身、電子書籍に過度なおもしろさは求めていないため。著者がサクッと書いた本を、読者である自分もサクッと読みたい。そんなニーズがあるためだ。
 おもしろく書いたらどうなるのか。別な系統の本で一度試してみたい。

まず1冊の本を出す

30数年前、僕がまだ駆け出しの頃、自分の撮った写真が雑誌に掲載されました。小さく、自分の名前も載った。ただそれだけのことですが、盛り上がるものを感じました。その後、自分の写真が載っても、自分が書いた文章が載っても何も感じなくなった。写真を撮り文章を書き、雑誌の載せるのが日常業務となったからです。しかし、最初に感じた高揚感を忘れることはないでしょう。
 2005年、再び盛り上がりを感じることとなりました。それは写真集を出版したとき。個人での写真集出版は初めて。さらに、2017年、「激訳・経営指針成文化」を出版した際にも同様の気持ちとなりました。
 雑誌にしろ、単行本にしろ、写真集にしろ、「本を出す」と一種独特な気持ちを味わうことになるでしょう。2022年3月、僕は書き下ろしの電子書籍「Kindle Comic Creatorと一太郎で始める 電子書籍の作り方、販売の仕方」を共著で出版。電子書籍でも紙の本と同じように盛り上がることを確認しました。
 そう、まずは自著を世に送り出す。それが重要なのだと思います。自費出版を果たした人の多くが出版記念パーティーを行います。僕には経験がありませんが、気持ちはよくわかります。紙の本であれば、一生に一度の記念日になるかもしれません。
 電子書籍の場合はどうか? たぶん、一度出版したら、2冊目、3冊目と出版したくなってくるのではないかと思います。費用は紙の本よりも低く抑えられる。編集者、デザイナー、出版社の手を借りなければ、コストゼロで出版することも不可能ではありません。次はこんな本を書いてみたい……。そんな欲求が次々と浮かんでくることでしょう。
 1冊目の本がなければ、2冊目はありません(当然ですが)。電子書籍に100%の完成度は求められていません。本としてのクオリティはクリアしていなければなりませんが、「完璧であること」よりも「役に立つこと」「メッセージがあること」のほうが重要。そして、「次の本を読んでみたくなる」ことが求められているのです。
 2万字程度の電子書籍であれば、1ヵ月程度で書き上げることができるでしょう。早い人なら1週間かもしれません。卓越した文章力を持っている人が本を出すのではなく、伝えたいコンテンツを持っている人が本を出す。電子書籍の時代になると、これまでにない著者が続々登場することになるのではないか。電子書籍によって、新たな出版文化が広がっていく予感がしています。

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