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電子書籍時代のシンプル文章術25 文章力アップのためのヒント

電子書籍時代のシンプル文章術25 文章力アップのためのヒント

おはようございます。
 午前9時半、新入社員研修第5講「世の中の動き」、第6講「売上と利益」。世の中の動きは激しい。その分、変化の方向性はかなりハッキリしている。そのスピードについて行けるかどうかが重要だ。「売上と利益」では変動損益計算書の話をする。現段階では実感の伴わない講義だろう。実務に携わるようになったら、次第に意味がわかってくるに違いない。午後1時過ぎ出社。1時半、来客。打ち合わせ。3時半帰宅。事務的作業等。
 「電子書籍時代のシンプル文章術」は今日が最終回。文章を手直しし、まえがきとあとがきを用意すれば電子書籍用原稿の完成となる。だが、推敲に時間がかかりそうだ。字数を抑えたため、説明不足の箇所がたくさんある。テーマにもよるが、2万字では表現しにくい。ここがちょっと悩むところだ。

文章力アップのためのヒント

文章は身の回りにあふれています。新聞、雑誌、WEBサイト、仕事の書類や資料……。その中には、「わかりやすいもの・わかりにくいもの」「おもしろいもの・退屈なもの」「共感するもの・何も感じないもの」「有益な情報・無用な情報」等、さまざまなものがあるでしょう。
 ひと言に集約すれば、「伝わる文章」を誰もが書きたいと思っているはずです。そして、世の中には「伝わる文章」と「伝わらない文章」が存在する。「伝わる文章」から、その手法を学び取ることが文章力アップにつながると言ってよいのではないでしょうか。
 ここで必要なことは「分析的に読む」ことです。注目すべきは、書き出しと文章の締めくくり。おそらく、「伝わる文章」の書き手は、最初と最後に工夫を凝らしていることでしょう。その上で、読者が退屈しないようなストーリーを組み立てているわけです。
 一冊の本であれば、どのような章立てにしているのか。どのように話を展開させているのか。文体はどうか。文の文字数はどのくらいか。改行は多いか少ないか。難解な言葉を使っているか、平易な言葉が多いかどうか。
 こうした点をチェックし、自分の書く文章に採用してみる。どんな分野の仕事であっても、趣味であっても、最初は真似から入るものです。「いい」と思ったものを真似れば、自分の目指す文章に一歩近づくことができる。文章の場合、真似をしても自分らしさが失われることはまずありません。話の中身を真似てはいけませんが、文体を真似るのは一向に差し支えありません。
 気をつけるべき点は、「うまく書くこと」ではなく、「わかりやすさ」「伝わりやすさ」を目指して書くということです。「うまさ」を目指すと、どうしても凝った文体や難解な言葉を使うようになってしまうでしょう。それが似合う人であればよいのですが、自分の身の丈に合わない文体を使うと、書く喜びが損なわれることになります。
 シンプル、そして平易な言葉を心がける。電子書籍読者の多くは「サクッと読みたい」と思っています。そうしたニーズに応えるためには、著者も「サクッと書く」必要があります。
 世の中は複雑にできています。仕事も高度化しています。複雑で高度なことをそのまま文章化すると、当然、難解なものとなるでしょう。複雑&高度をできるだけわかりやすい文章にする。今の時代に求められているのはシンプル文章術ではないかと思います。小学生にも伝わる文章。そのレベルを目指して、文章力を磨いていきましょう。

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