
おはようございます。
朝はデザイン作業。素人なのでやけに時間がかかる。9時半、新入社員研修第7講「コア・コンピタンスとUSP」、第8講「プレゼンテーション力」。午後1時45分出社。2時半帰宅。スロウ71号の制作。6時半、同友会事務所。中小企業家同友会とかち支部四役会。9時帰宅。
電子書籍の質的転換期
昨日の早朝行ったデザイン作業は、同友会オンラインビジネス研究会電子書籍グループのイベントのためのもの。2022年度から電子書籍グループは、拓の会第6グループとして活動することになった。このため、「オンラインビジネス研究会」という名称は使われなくなる。1年かけて成果をつくりだし、研究会を再結成するのが目標だ。
電子書籍グループ2回目のイベントが5月8日開催されることになった。ポスターデザイン。ハッキリ言って、僕にデザインの才能はほぼない。今朝も修正作業を行った。もう直しはないはず……。そう願いたい。
僕がデザイン作業をするくらいだから、世の中、あらゆる産業、あらゆる職域がボーダーレス化していることは容易に想像可能である。印刷会社の事業領域もボーダーレス化している。家庭用インクジェットプリンタでも「印刷」は可能だ。DTPも簡単になっている。気軽にリトルプレスを行う人も増えている。素人とプロの差は明確ではない。
今後予想されるのは、本の著者が増えていくことである。素人が制作した印刷物があふれて、フライヤーやパンフレットのクオリティが著しく低下した2000年前後のような状態がやってくるかもしれない。
イノベーションが起こると、いったん「質」が低下する。デジカメが普及し写真の裾野が広がったときも、いったん写真のレベルが落ちた。そして、しばらくたってから、以前よりもレベルアップする。これはどの世界にも見られることだ。DTPにしても、裾野の広がりに加え、感性あふれるデザインを目にする機会が増えてきた。参入障壁が低くなると、どっと人が押し寄せ、いったん質的低下を招くが、その後、魅力的な世界がやってくるのである。
出版の世界で言えば、今の電子書籍は玉石混淆という状況にある。1990年代のDTP、デジタル写真に近いところがある。ここで言うところの「質」は、デザインや装丁のことではない。文章の「質」。よく言えば実験的表現。悪く言えば稚拙な文章の本が混じっている。
電子書籍の出版にコストはかからない(すべて自力で出版した場合)。このため出版点数は増え続け、質的問題をはらんだ出版物も増え続けるはずだ。果たして、デジタル写真やDTPによる印刷物のような質的転換期がやってくるのかどうか? ハッキリしたことはわからないが、電子書籍読者の選択眼が鋭くなってくことは間違いないだろう。しばらくすると、見分けるコツがつかめてくると思う。
一番簡単な見分け方は、版元と著者の出版歴である。ちゃんとした出版社から発売されている場合、必ず編集者の手が入っているはずだ。また、著者がこれまでどんな本を出してきたのかがわかれば、判断材料となる。
情報過多の時代、読者も無駄な時間、無駄なコストを費やしたくはないから、必然的に賢くなっていくに違いない。紙の本とは別な形で、電子書籍の世界が充実したものになっていくのではないかと考えている。
