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紙の本と電子書籍43 拓の会・電子書籍グループ

紙の本と電子書籍43 拓の会・電子書籍グループ

おはようございます。
 朝は入稿作業。8時50分出社。9時、中小企業家同友会とかち支部事務局長S氏とともに企業訪問。じっくり話ができたのは3社。12時帰宅。まだ入稿作業は終わっていない。ここから懸命に仕上げにかかる。先割で仕上がったページの原稿を書く。ほぼ完了。残すは先方校正のみ。7時、とかち館。同友会とかち支部拓の会オリエンテーション。拓の会に加わるのは、たぶん18年ぶり。こんなに人数が多かったっけ。もっとも同友会らしい活動のひとつだけに、人気があるのはいいことだ。オンラインビジネス研究会の3グループも拓の会に合流した。電子書籍グループの活動が楽しみだ。9時半帰宅。

出版文化と読書文化

昨日の拓の会ではグループ討論が1時間ほどあった。電子書籍グループの取り決めはすんなり決定した。50分くらい、フリーディスカッションとなった。目指すべき方向は電子書籍そのものというよりも、紙の本と電子書籍の関係であるとか、十勝の出版文化、読書文化をいかに盛り上げるか……といったところにある。統計によると、北海道民の読書率は残念ながら低い。さまざまな要因があると思うが、地域の読書文化を育むには、地域に出版文化を根付かせることが重要ではないか。この点はグループメンバー(といっても現時点では3名のみ)の共通認識だと思う。
 出版までのハードルを極力下げる。電子書籍グループの活動ポイントのひとつはここにある。実際、原稿さえあれば、電子書籍の出版は至って簡単だ。電子書籍特有のルールはもちろんある。だが、そこは自力で学ぶか、教わるか、外注すればよい。労力とコストをかけるべき点はそこではなく、本の中身。編集に関しては出版社、編集者が介在するほうが質は高まる。
 電子書籍グループの3名は三者三様といったところ。目指している方向性はそれぞれ異なるように見える。だが、目的意識は共有できている。共通の目標も昨日のディスカッションの中で明らかになってきた。これが実現したらおもしろいことになる。早急に具体化しようと思った。
 20年ほど前まで、紙媒体と電子媒体は異質なもの、という意識が印刷人の中にあった。紙媒体に執着した結果、印刷会社の多くはデジタル化の波に乗り遅れた。製造の面では急速にデジタル化した(DTP、CTPやデジタル印刷機など)。それをビジネスのデジタル化だと勘違いした。その結果、ビジネスモデルはアナログのまま取り残された。最終的な表現形態が紙か電子かの違いだけ。そう気づいていれば状況はもっと違っていたはずだ。
 20年経った今、同じようなことが起こっている。紙の本か電子書籍か。ここで再び紙の本だけに執着するようなことがあってはいけない。僕はそう考えている。重要なのは紙か電子かではなく、本の中身なのである。人々が紙媒体から情報を得るよりもインターネットに頼るようになったのと同じ現象が、出版物においても今後起こる可能性がある。そうなると、出版社、印刷会社、書店は、どんなビジネス形態になっていくのか。
 当社が発行する「しゅん」も「スロウ」も今のままということはあり得ない。現状維持=衰退。これはあらゆるビジネスに当てはまる原則だが、現場の第一線に立つと見えなくなってしまうことがある。ときどき、読者目線に立ってみる。現状を客観視してみることが大切だ。本当のところ読者は何を求めているのか。また、出版ビジネスはどうあるべきか。どうすれば地域の読書文化は高まっていくのか。このあたりを考えながら電子書籍グループを展開していこうと考えている。

ソーゴー印刷株式会社

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