おはようございます。
朝は記念誌制作のための準備作業。午後は3時頃になってから社内報原稿と資料作成。社内報は短いほうの原稿を完成させた。資料作成はテキストのみ。7時頃仕事を終える。今年は梅も桜も開花が早い。GW前に見頃となりそうな勢いだ。
非破壊型スキャナー選び
記念誌制作の準備をするには、史料のPDF化が欠かせない。今あるスキャナーを持ち込んでもよいのだが、通常のスキャナーには弱点がある。フラットベッドではノドの部分影が出る。一方、スキャンスナップの場合は、断裁しなければスキャニングできない。冊子類をスキャニングする方法は2つ。フラットベッド型のブックスキャナーかオーバーヘッド型か。いずれも非破壊型。前者は読み取り面の縁が2ミリ。本を軽く押さえればノド近くの影や歪みを最小限に抑えることができる。
後者は複写のためのコピースタンドのような形状。コピースタンドといっても通じる人は少ないだろう。デスク用ライトに近い。見開き2ページをスキャニングできる。デジカメのように撮影するタイプと、可動式のラインCCD型センサーで読み取るタイプがある。
調べるだけで1時間費やしてしまった。納得できる画質と作業効率。両者を併せ持つ機種は極めて限られることがわかった。オーバーヘッド型に決めた。
今回は記念誌制作のために入手するが、DTP以前に制作した自費出版の電子書籍化にも役立ちそうだ。部数に余裕のあるものの場合は、スキャンスナップを使うのが速くて画質もよい。だが非破壊型で実用に耐えるレベルのスキャナーも必要となる。文字物は問題ないだろうが、気になるのは写真をスキャニングした際の画質。過度に期待しないようにしよう。
1回で見開き2ページをスキャニングできるとして、1冊の本をどのくらいでPDFにできるのか。30分かかるとすれば、10時間で20冊か……。手分けして行えば、さほど苦痛には感じないかもしれない。1990年代後半以降のものはDTPのデータがあるものが多い。記念誌制作のスキャニング作業は案外すんなりできるような気もする。まず、全員操作法をマスターするところから始めよう。
2年ほど前、帯広ロータリークラブの史料をデジタルアーカイブにしようと試みた。その際は、スキャニングでは追いつかないと考え、デジカメで次々複写していった。これはスピードという点ではすぐれていたが、画質調整に時間を要する。スキャニングのようなわけにはいかない。手持ちで撮っていったから、歪み補正も大変だ。とりあえずデータ化。何かに使うことがあれば、画質調整&歪み補正。不完全なデジタルアーカイブとなった。まだ、原本の多くは会社と自宅に残してある。うまくいったら、再チャレンジしようと思う。
今、我が社ではいくつかのプロジェクトが進められているが、歴史史料のデジタル化(一部は電子書籍化)は共通する課題といえそうだ。そのままにしておくとすぐに忘れ去られる。僕の携わった20年前の冊子の中にも、現物の見当たらないものがある。データはたぶんMOの中。こうなると、最初から存在しないも同じ。発掘し、電子書籍化する。そうしたニーズは我が社ばかりでなく、どの企業、どの団体にもあるのではないかと思う。