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紙の本と電子書籍46 サクッと2万字

紙の本と電子書籍46 サクッと2万字

おはようございます。
 朝はポストカードのデータを作成。とても簡単。30分で4種類のデータができた。10時、買い物へ。ショップ用にいろいろ揃えるべきものがあった。午後1時頃帰宅。昼食後もショップ関係の仕事。夕食後、書斎のパソコンに向かう。「電子書籍時代のシンプル文章術」のまえがきとあとがきを書く。11時頃就寝。

サクッと2万字

ふと素朴が疑問が浮かんだ。まえがきは本文を書き始める前に書くものなのだろうか? 僕は最初にまえがきを書いたことは一度もない。必ず本文を書き終えてから、まえがきを書く。続けてあとがき。この順番は紙の本でも電子書籍でも変わらない。どのような本を書いたのかわかっていなければ、まえがきを書くことはできないからだ。まえがきを本文を書き始める前に書く人はいるのだろうか?
 いろいろ他の仕事をしているうちに、電子書籍の出版スケジュールがギリギリとなってしまった。今日と明日で完成させ、金曜日に登録する。何とかこの通りに進めていかねば。今日の最優先事項とする。よって、今日の夜には校正まで進むに違いない。
 これから電子書籍として出版する本のタイトルは、「サクッと2万字書けるようになる! 電子書籍時代のシンプル文章術」というもの。ポイントは「2万字」という文字数。したがって、この本も2万字に収めようと考えたのだが、やはり2万字では足りない。たぶん3万5千字くらいになるだろう。長く書くのはさほど苦ではないが、短くまとめるのは案外難しい。執筆を仕事にしていない人にとって2万字は「多い」と感じるが、スロウの記事4本分と考えると、1冊の本にしては少ない。
 字数はこの際、さほど問題ではない。サクッと書くための2万字であるからだ。自分にとっての「サクッ」が5万字ならそれでまったく構わない。書き手にとっての「サクッ」が重要なのである。
 今年に入ってから、僕は電子書籍を精力的に読んでいる。紙の本を電子書籍にしたものは紙の本と同じ内容(当たり前だが)。一方、電子書籍として書き下ろされたものは、実にまちまちである。中には「パンフレットか?」と思うほど短い電子書籍もある。
 数千字であっけなく終わってしまう「本」は論外として、一応書籍としての体裁とクオリティを整えるのに必要な分量はどのくらいなのだろう? そう考えて出した結論が「2万字」だった。これ以下でも本として成立するかもしれないが、ある程度まとまった情報を伝えるには2万字以上必要となるだろう。それでいて、サクッと書ける分量でなければならない。2万字が絶妙のバランスであるように、僕には思えてきた。
 本文2万字。そして図版をやや多めに入れていく(もちろん意味のある図版)。そうすると、印象的には本として必要なボリューム感が得られると思う。それを自著で実験してみようというのが、今回の企画の隠された目的だ。実際には3万字を超えてしまうので、実験にはならないかもしれない。だが、僕の書いた本としてはこれまでで一番短い。これで読者にメッセージを伝えることができるのか? 自分で「読みたい」と感じる本に仕上がるのか? 今日の昼頃には一度プリントアウトして、推敲の段階に進もうと思う。そこで、結果が明らかになるはずだ。
 僕が目指しているのは、「プロではない書き手」がさほど苦労せずに本を出版できる環境と整えること。電子書籍はやり方を学べば自力で出版できる。費用もかからない。しかし、技術的に難度の高いところがある。そこをアシストするのが当社の役割。もうひとつは、クオリティを高めるためのアシスト。やはり、編集者がいるかいないか、デザイナーが制作した表紙かどうか。この違いは決定的な差である。編集、表紙、電子書籍データのアップ。ここをプロに任せれば、あとは「サクッと2万字」書くだけ。
 これから出す本がサクッと読めるかものかどうか。僕にとっては、そこが最大の課題といえそうだ。

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