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門外漢の原稿作成技法第65回 ブログの不思議

門外漢の原稿作成技法第65回 ブログの不思議

おはようございます。
 「電子書籍時代のシンプル文章術」の仕上げにかかる。あとがきを書き終えた時点で、いったんプリントアウト。読み返してみると、明らかな間違いを発見。午前中は推敲&校正とコーヒーゼリーづくり。そして、2台目となる水出しコーヒー器で淹れたアイスコーヒーを味わってみる。アイスコーヒーもコーヒーゼリーも素晴らしい味だった。午後3時、作業再開。修正作業。そして、電子書籍用の各種設定。目次や奥付を入れる。2校をプリントアウト。

1日30分×1ヵ月

ブログで書いた原稿を一冊の本にまとめる。そんな方法で出版するのは、これで6冊目となります。紙の本4冊、電子書籍2冊という内訳。
 いつも不思議に思うのは、1日少しずつ書いたものをつなぎ合わせているというのに、自然につながっているように感じられること。日によって、体調も頭や心の状態も異なる。だから、出来不出来があったり、前後と矛盾する文章になっていても不思議ではない。そう思っているのですが、そのようなことはほとんどありません。
 ブログの原稿部分をコピペしてつなげただけなのに、違和感なく一冊の本として読むことができる。それはブログを16年間毎日書き続けてきた成果なのか、それとも最初に章立てと小見出しを決めてから執筆したためなのか。どちらかというと、後者であるような気がします。書き始める前に本の構成をしっかり決めておけば、大きくぶれることはない。だから、細切れに1小見出しずつ書いていっても、自然に文章がつながるのでしょう。このやり方は、僕以外の人にも当てはまるのではないかと思います。
 今仕上げている本のタイトルは、「サクッと2万字書けるようになる! 電子書籍時代のシンプル文章術」というもの。まえがき、あとがき、目次、自社PR、奥付を加えたら、2万8000字になりました。もう少し増えて、3万字ほどになるでしょう。「サクッと2万字」よりは長くなりましたが、本としては短い。紙の本の半分以下の分量です。
 一度読み返してみて感じたのは、このくらいのボリューム感が僕にはしっくりくるということでした。1時間以内で確実に読み終える分量。僕自身、熱心な読書家ではないためか、2時間以上本を読んでいると眠くなったり、飽きてくることが多いのです。夢中になって読むことのできる本は、10冊のうち1冊あるかないか。このため、本を読むより、オーディオブックとして聴くほうが僕には合っている。読むなら1時間でサクッと読みたい。そんな欲求が強いのです。
 2万字で伝えられる情報には限りがあります。といっても、詳しく伝えるのなら、分冊にすればよいだけの話。今回の文章術は入門編といった内容ですから、続編を書くのもよさそうです。本書内では、紙の本として出版した「写真家的文章作成技法」を関連図書として紹介しました。紙の本と電子書籍とでは微妙な違いがあります。構想がまとまったら、続編を書いてみようと思います。
 ひとつの小見出しに対して800~1000字。これを毎朝30~40分使って書いていく。どんなにハードな毎日であったとしても、1日30分なら負担に感じることはないでしょう。この方法なら、たいていの人が1ヵ月程度で本を書くことができる。あとは、文章を書くためのちょっとした技術(コツというべきか)を身につけるだけ。
 ぜひ多くの人に読んでほしいところ。発売日は5月6日か7日。Kindleストアから電子書籍およびペーパーバックで販売予定。何とか、5月8日のブックトークイベント「本屋と出版社が考える、本の楽しみの広げ方vol.2」に間に合いました。まだ完成してはいませんが……。

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