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紙の本と電子書籍48 ブックトークイベント当日

紙の本と電子書籍48 ブックトークイベント当日

おはようございます。
 朝はイベント参加者プレゼント用オーディオブックの準備。午前9時半、SLOW livingに立ち寄ってからH社訪問。11時帰宅。イベント準備。午後はイベント用プレゼン資料を作成。パネルディスカッションなのに、講演で使うようなデータを作成してしまった。ZOOMの共有画面を切り替えながら、それぞれ話をするような進め方でよいのか。開会前の打ち合わせで決めよう。いろいろ考えていたら、あっという間に夕方になっていた。

ブックトークイベント当日

昨日、I氏が朗読し、N氏が仕上げたオーディオブックを聴いてみた。スロウ70号の記事「ミツバチの生きるところ、人も生きる」。ひとつの記事ではあるが、25分の長さになっていた。前回作成した「タワーサイロの一生」は21分。やや長めの記事の場合、20~25分といったところか。スロウ1冊すべてをオーディオブック化したとすれば、どれくらいの長さになるのか? ざっくり計算すると300分(5時間)といったところだろう。
 前回のオーディオブックとの違いは、朗読の前後にBGMが挿入されていたことだった。これだけでも、ずいぶんオーディオブックとしての質が上がるものだ。僕はSiriの読み上げ機能でも十分満足しているが、やはり朗読のほうが味わいがある。ビジネス書は人工音声、スロウの記事はナレーター。そんな棲み分けがよいのだろう。
 紙の本と電子書籍も今後は棲み分けが進んでいくはずだ。データを作成するだけで印刷・製本の必要がない電子書籍は、小ロットの出版物に取って代わる出版形態になっていくに違いない。単行本の場合、初版3000部というのが一般的なロット。だが、3000部つくっても売れるのが半分以下ということになると、本を出せば出すほど赤字になる。一方、電子書籍では1000部売れれば立派なものとされる。この違いは大きい。
 地域出版では今後、急速に電子書籍が普及していくものと僕は考えている。ただ、読者が電子書籍に慣れていない、電子書籍を読む習慣がないという課題がある。いずれ普及はするが、タイムラグがある。数年のタイムラグがあることを織り込んで電子書籍を出し続けることができるかどうか。我が社は電子書籍に大きく踏み出したのだが、これが正解かどうかは数年後にハッキリするはずだ。
 今日午後1時からのブックトークイベント「本屋と出版社が考える、本の楽しみの広げ方」は、フタを開けてみなければどんなイベントになるのかわからない。僕の出番は最後のほう。「紙の本対電子書籍」といった古い図式ではなく、いかに地域の読書文化と出版文化を豊かなものにしていくのかが重要だ。
 帯広市の小中学生の読書率は、実は上昇している。北海道、国の平均読書率が低下しているにも関わらず、不思議な推移を示している。だがこれは不思議でも何でもない。2021年4月に開館した帯広市電子図書館のアカウントを生徒ひとり1台の端末配布と同時に配布したことによるもの。電子書籍で本を読む生徒が増えたことにより、読書率が上がっているのだ。
 紙の本を扱っている書店、出版社にとって脅威にも感じられるが、地域の読書文化の高めるという意味では、肯定的に解釈すべきだろう。
 同時に、課題も浮かび上がってきた。地域文化を伝えるような電子書籍が十分用意されているとは言えないからである。取り急ぎ、当社では「northern style スロウ」や「スロウな旅北海道」の電子書籍化を行っている。リフロー型の電子書籍の出版点数はまだ少ない。今後力を入れていくつもりだ。
 こうした活動を地域全体で取り組むことはできないものか。このあたりに中小企業家同友会とかち支部・電子書籍グループの活動テーマのひとつがある。今日のイベントはもっとソフトな話になると思うが、ディスカッションを通じて考えてみたい。

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