高原淳写真的業務日誌 > 活動記録 > 活動記録106 SLOW livingグランドオープン!

活動記録106 SLOW livingグランドオープン!

活動記録106 SLOW livingグランドオープン!

おはようございます。
 午前8時頃、SLOW livingへ。雨は降っていないが気温は低い。開店に向け、着々と準備が進められていた。雨の予報であるため、入店を待つ方々のためにテントが張られていた。9時半、オープンまで30分あるというのに、早くも行列ができつつあった。オープン時には30人以上並んでいたと思う。オープニングセレモニーは簡素というより、シャボン玉のみ。このシャボン玉は非常に滞空時間が短く、すぐに落下し、地面にバブルをつくっていた。被写体としてはおもしろかったが、期待した効果が得られたとは考えにくい。
 それはともかく、開店から間もなく、レジ前には行列ができていた。予想通り、パンや菓子類から売れていく。これは「スロウ村」でも顕著な現象。少し落ち着いた頃になって、雑貨や器、さまざまな食品が売れるようになっていく。午前中、僕は店内にほとんど足を踏み入れなかった。入場制限はしていたが、レジ周辺は混雑していた。店内の二酸化炭素濃度の測定値は正常。入口が開け放たれてたのと換気扇3台が回っていたためだと思う。
 午後、いくつか用事を済ませSLOW livingに戻ってくると、午前中とは少し違った客層になっていた。このコントラストがおもしろい。午後の方が人数は少ないが、来店客のバリエーションは豊かだった。夕方まで切れ目なくさまざまなお客様が来店。スコーンチームはフル回転していた。水出しコーヒーを提供するには気温が低すぎた。あっという間に6時の閉店を迎えた。

雑誌と店舗

22日のプレオープンと27日のグランドオープン。両日ともさまざまな企業、個人からお花や贈り物をいただきました。大変ありがたいことです。これからどれほど地域に貢献できるのか、SLOW livingはオープンしたばかりなので、まだ何とも言えません。ただ、昨日いただいた花々を見て、花屋さんの業界にはわずかながら貢献できたかな(そんなバカなと言われそうですね)。
 グランドオープンの朝、改めて店内を見渡してみました。全体の調和がとれている。多少ひいき目もあるとは思いますが、140もの作家、生産者の方々の作品、商品が並んでいるといるというのに、まったくと言ってよいほど違和感がありません。SLOW livingの場にあらゆるものがなじんでいる。これはすごいことだ。自画自賛になりますが、そう感じました。
 その意味では、雑誌スロウの誌面をリアルに、立体的に展開したのがSLOW livingということになるでしょう。ショップに関わるスタッフは店の売り子ということではなく、編集者的な考えやスキルが求められるようになっていくのではないか? まだ1日経過しただけですが、そんな考えが浮かんできました。
 そしてもうひとつ。雑誌スロウは編集者、フォトグラファー、デザイナーらが集まって一冊の本ができあがります。しかし、そればかりではありません。創刊以来、いつも助けられているな……と思うのは、取材先の人々。そしてスロウのコアな読者の方々。雑誌づくりそのものに直接的に関わることはありませんが、何かしらヒントとなるような言葉をかけられたり、示唆に富んだ何かを与えてくれることが多い。読者の中には、スロウ編集部以上にスロウを深く理解していると思われる方もいます。こうした人たちに育てながら18年間続いてきた。僕はこの18年が不思議に思えてなりません。
 SLOW livingについても、まったく同じことが当てはまるような気がします。自分たちで「場」としての魅力を高めていくことが何より重要ではありますが、それだけでは本当の意味で魅力的な場所にはなっていかない。何か別な要素が加わることで「場」に本物感や存在感が備わっていく。より多くの人が関わり合っていけるような空間をつくっていくことが大事だと思っています。

〒080-0046 北海道帯広市西16条北1丁目25
TEL.0155-34-1281 FAX.0155-34-1287

高原淳写真的業務日誌