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門外漢の原稿作成技法第67回 書きやすい形式を作っておく

門外漢の原稿作成技法第67回 書きやすい形式を作っておく

おはようございます。
 朝、細々とした仕事を片付けると、あっという間に7時になっていた。原稿執筆に充てられる時間は午前に1時間、昼過ぎに1時間。シャワーを浴びながら中身を考える。10時、帯広市郊外でスロウの取材。僕の連載ページ。話がおもしろい。僕の関心テーマでもあるため、つい脱線気味となる。12時過ぎ取材終了。12時半帰宅、昼食。1時15分から執筆再開。2時15分、書き終える。見出しを入れて、10分後にメールで送る。3時、市内某所にて勉強会。5時、ホテルヌプカでビールを飲む。7時半、「Rock & Talk in とかち帯広 w/ ピーター・バラカン Vol 7」。1ヵ月ぶりに飲んだビールが効いた。少しクラクラしてきたため、9時頃帰宅する。原因は空腹であることが判明。夕食を食べてから眠る。

計算が立つ

限られた時間内で原稿を書き上げる。ちょっとしたプレッシャーであると同時に、不思議な「楽しさ」を感じる時間でもあります。
 考えてみると、30年前の僕はそんな毎日を送っていました。朝6時頃から原稿を書き始めて、3時間以内に書き終える。そして、9時24分発の電車に乗る。またはバイク便で届ける。自分でデザインする場合は、さらに3時間早起きする。午前3時から仕事をすれば、たいていのことができる。そんなふうに考えていました。
 本当はギリギリになってから仕事に取りかかるのではなく、数日前、少なくとも前日に仕上げておくべき。それは重々わかっているのですが、追い詰められないと仕事ができない。その後、大分改善されましたが、今でもその傾向が残っていて、締め切りに追われることで仕事のスピードが上がっていく。これは一生直らないような気がします。
 決して、ギリギリまで遊んでいるわけではなく、原稿に関しては「ギリギリまで考えている」のです。したがって、パソコンに向かう前から原稿執筆は始まっている。そう考えるべきかもしれません。十分に考えて、「書ける、書きたい」という欲求が十分高まってから書き始める。そうすると、2400字までであれば、一気に書けることがあります。
 昨日の原稿はちょうどそのくらいの長さのものでした。朝と昼過ぎに分けて書く必要があったため、さすがに一気というわけにはいかない。最速スピードなら1時間2400字も不可能ではないのですが、「調べる」という作業が加わったため、やはり2時間は必要。まあ、ほどよいスピードだったと言えるでしょう。
 スピード感を持って書くには、あらかじめ書きやすい形式を作っておくことがポイントとなります。依頼された原稿の場合は、自由に設定できないことが多いのですが、自分で決められるなら字数の配分がひとつのポイントとなる。苦もなく書ける字数として、おすすめなのは800字。これは我が社でも実証済み。過去、800字レポートを書けなかったという人はひとりもいない。文章が苦手な人でも800字なら書くことができるのです。
 依頼された原稿であっても、書き手にある程度の自由は与えられているものです。自分の得意なパターンに持ち込むことができれば、執筆時間の計算が立つ。締め切りに追われながらも、ギリギリまで質を高めることが可能となるわけです。完成時間が計算できる。そこに心のゆとりが生まれる。いつできあがるのかわからないということになれば、それこそ、数日前から書き始めなければならないでしょう。計算できれば、途中で他の仕事をはさむこともできる。突如飛び込んできた仕事に対応可能となる。僕の場合、「いきなりですか?」と思うような仕事が多い。執筆スピードのコントロールが重要ですし、今でもスピードアップする方法について考え続けています。

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