
おはようございます。
自宅、会社、SLOW livingを何度も行き来した日だった。朝は1時間くらい時間をかけて書斎の仕事環境を整える。理想にはほど遠いが、一応仕事ができる態勢になった……。と思ったら、マウスがない。会社に置き忘れたようだ。出社してみると、今度は自宅に忘れ物をしたことに気づいた。そうこうしているうちに7時を回ってしまった。始業時間以降も、自宅に取りに行くものがあったり、会社と店を往復する必要が何度も出てくる。仕事の効率という点ではマイナスだが、体にはよさそうだ。1万歩くらい歩いたかもしれない。午後は帯広柏葉高校100周年の編纂部ミーティングの準備。4時半、柏葉高校へ。新聞局の取材を受ける。6時、編纂部の第5回ミーティング。台割と担当者が確定した。8時10分帰宅。
仕上がりイメージ
本を執筆する際、僕がいつも感じるのは、「章立てと小見出しができれば8割方完成したも同然」という感覚。つまり、完成イメージができるかどうか。ここが重要だと思っています。雑誌の場合は、編集部全員が関わって作ってくため、単行本ほど単純ではない。けれども、編集会議の場でイメージの共有ができれば「完成したも同然」という気持ちになっていく。
記念誌の場合、本作りに慣れているというメンバーはほぼ皆無ということになります。このため、雑誌作りとは手順が異なってきます。昨日わかったことは、できるだけ早い段階で「仕上がりイメージを見せる」ということでした。90周年、80周年記念誌が手元にあるため、イメージは共有できていると思っていたのですが、そうでもないようです。これから作る記念誌の一部分だけでも、速やかに完成させる。そうすると、具体的にどうすればよいのかイメージすることができる。
これはあらゆる仕事に共通して当てはまることですね。家を建てる際も、設計図だけでは僕には十分イメージすることができない。ある程度形になってからようやく完成形を頭に浮かべることができる。もう変更がきかないという段階になってから変更したくなる。そんな経験があります。できあがってから、コンセントが足りない……といった事実に気づく。そんなものでしょう。
プロの集まりではないことがプラスに作用することもあります。これはスロウ創刊時にも感じたこと。きっと月刊しゅん創刊時もそうだったと思います。それは、ユーザー目線に近いところから発想が湧いてくるというところ。これは非常に重要。
しゅんは創刊から24年、スロウは18年になります。最初は素人っぽかったけれども、次第にプロになっていく。そうすると、読者目線から少し離れ、読者ニーズよりも作業効率優先になったり、マニアックな作り方をしてしまうことがあるかもしれません。プロとして腕を磨くことは欠かせません。しかし、読者目線を常に持っておくことが本の作り手には求められます。
さまざまな職種の人が集まって編纂部を構成しています。本作りのプロではありませんが、皆、その道のプロであることは間違いありません。それぞれの業種・職種で磨いてきた知識、技術、感性が生かされる。本作りに慣れていない分大変に感じるかもしれませんが、大変さを乗り越えて誕生した記念誌は、読者(おもに同窓生)にとって価値あるものとなるでしょう。
100周年の記念誌に携わる経験は、たぶん一生に一度しかありません。これからスピードを上げて進めていくことになります。10年前の90周年記念誌と異なるのは、この10年で情報共有のためのツールが発達したり、ほとんどの人のデジタルスキルが高まってきたこと。上手に活用すれば、作業効率を格段に高めることができるはず。
まずは見本となるページを早急に作成しようと思います。
