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仕事観について129 快適な仕事環境

仕事観について129 快適な仕事環境

おはようございます。
 午前7時出社。5つほどすべきことがあった。全部終わらせるのは不可能とわかっている。優先度と緊急度の高いものからとりかかる。2つ終わらせる。3つめの取りかかった時点で「これは時間がかかりそうだ」と気づく。12時45分まで取り組む。2時、昼食を食べに行こうということになった。帰りに買い物をして帰宅したら4時半。自宅でできる仕事は限られている。事務的作業をして5時45分から休日として過ごす。

求道型か熱中型か

休日。無人の会社の中で仕事をするのは嫌いではありません。自宅の書斎が広くなったような感覚。昨日はすべきことの半分程度しかできませんでしたが、今日中にはめどがつくでしょう。快適な仕事環境があれば、多少込み入った仕事でも片付いていくものです。
 無人と書きましたが、正確には2,3人の出入りがあります。単純に店に必要なものを取りに来る人もいれば、僕と同じように腰を落ち着けて仕事をしたい人もいる。働きたいときに働くことができる。平日の勤務とのバランスがとれていれば、そのほうが人間的な働き方(ディーセントワーク)ではないかと思います。
 この感覚、たしか20年くらい前にも味わっていたことを思い出しました。当時は「働き方改革」などという言葉はなく、1日8時間ぴったり働いて帰宅する人もいれば、力尽きるまで働くという人もいました。僕は「定時で帰る自由」と「働きたいだけ働く自由」、どちらもあると考えていました。人から指図されて残業したり、働きたいのに帰宅するというのは、人間的ではないという考え。今もその気持ちは持ち続けています。しかし、そうとばかりも言えない。残業時間に上限を設けなければならない時代です。よほど向上心を持っていなければ、自己成長速度が鈍くなる。働き方改革の時代は個人にとっても会社にとっても厳しい。企業の人材育成力が問われることになるでしょう。
 我が社の職場環境は、20年前と今とでは驚くほど変わりました。僕にとって一番大きいのは、固定電話がほとんど鳴らないということ。文字通り机に固定されていて、使っている人も少ないのではないかと思います。今、僕の机の上にも1台置かれていますが、たぶん一度も使われることはないでしょう。固定電話の呼び出し音を聞かずに仕事ができる。これは原稿を書いているときには大変ありがたい。
 全体的に職場が静かになっている。なおかつ、集中したい人はイヤホンをつけて仕事をしている。20年前のように騒がしいところがほとんどない。2003~10年頃のような異様な活気を知っている人には隔世の感があるでしょうね。
 僕が好きなのは「求道的な雰囲気が漂う中で黙々と仕事をしている状態」。しかし、この雰囲気が好きな人は限られていますから、局地的に盛り上がっても騒がしくても構わない。求道的でも熱中しながら働くのでも、どちらでもよいのです。個人の性格だけではなく、部署や職種によっても違いがありそうです。原稿執筆の際には静かに集中したいですし、デザイナー職は一部の例外を除き、みんな静かに仕事をするタイプ。
 会社の中でどれだけ生産的な時間を過ごすことができるか。ここが非常に重要です。生産的な職場環境がなければ、仕事を持ち帰る人が増えていく。僕のように徒歩40秒の場所に自宅があるのにテレワークするという人も出てくるでしょう。職場を自宅の書斎以上に快適な環境に変えていく。帰宅するのが名残惜しい……と感じるような職場。それが理想ですね。

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