
おはようございます。
午前7時頃、SLOW livingへ。会社と店を往復。8時半、朝礼。午前中、ある企画をまとめようとする。60%といった進み具合。午後、別なことをしていたら時間切れとなった。4時、ノースランド。4時半、日本政策金融公庫帯広中小企業公和会総会。終了後、環境省帯広自然保護官事務所の自然保護官、山北育実氏による講演。その後は懇親会。8時半帰宅。
意外に長めな抽出時間
今、僕は新たな水出しコーヒーの可能性について考えています。もっとも、今までの水出しコーヒーの味には十分満足しています。豆は珈琲専科ヨシダのスペシャルアイスコーヒー。この味が僕にはしっくりくる。豆を変えるつもりはまったくなく、新たな抽出方法について検討しているのです。
頭の中に構想が浮かんだのは先週。今の抽出方法に不満はありません。しかし、もっと簡単な方法、もっと北海道らしい方法があるのではないか。そんなきっかけから、「氷出し」という結論に至りました。
従来の水出しコーヒー器のちょっとした弱点は次の2つです。
ひとつには、水滴の落下速度が変わってしまうことがあるという点。これはオージにはさほど見られませんが、カリタでは毎回起こる。したがって、夕方セットしたから、朝までには抽出されているはず……と思っても、水が落ちていないという現象が起こる。カリタの水出しコーヒー器では日中の抽出作業が基本となる。まあ、弱点と言うほどの弱点ではありませんが。
もうひとつの弱点は、どちらの水出しコーヒー器にも木製の台が必須となっていて、それなりの高さになるというところ。また、台に固定しなければロートにコーヒーを入れることができない。作業性を損なうだけではなく、ときどきこぼしてしまう。不器用な人(僕を含め)にはちょっと大変。もっとシンプルな構造にならないものか?
そんな疑問が先週あたりからむくむく湧いてきたのです。
水出しコーヒー器は一番下にサーバーを置き、その上にコーヒーを抽出するためのロート、一番上にはタンクがある。タンクに滴下速度を調整するコックが付いているのはカリタ。オージは別々になっている。カリタは3つ、オージは4つのパーツからなる。これらを木製の台にセットすることになる。
もっとシンプルにできるのでは? そもそも台がないほうが扱いやすい。3段重ねでぐらつかなければよいだけのはず。
問題はコック。こればかりはコーヒー器具メーカーにしかできないのではないか。そこで思考はストップしていたのですが、水ではなく、溶けた氷のしずくで滴下式水出しコーヒーができるのではないか。そう思って、ちょっと調べてみたら、案の定、「氷出しコーヒー」がありました。これなら3段重ねのシンプルな水出し(氷出し)コーヒー器ができそうな気がします。
そう思って、先週、とある陶芸作家に相談してみたところ、「できるんじゃないの」という心強い言葉をいただきました。ただ、本当に水出しと同じように抽出できるのか、心配になってきました。
そこで、昨日自宅で実験。ロートから下の部分はオージの水出しコーヒー器を使用。タンクの部分を2リットルのペットボトルに差し替え、底をカットして、氷を詰めてみました。溶け始めるまで少し時間がかかるものの、水の落下は、2、3秒に1滴というペース。タイミングにはムラがあるものの上出来です。抽出時間16時間。今朝6時頃、1.2リットルのコーヒーが抽出されていました。
気になる味はどうか。水出しと微妙に味が異なる。低温抽出のためか、水出し以上に丸みを感じる。ただし、比べてみないと何とも言えません。いずれにせよ、味は合格点。商品化されれば、SLOW livingで実際に使ってみようと思います。