午前7時出社。9時、SLOW livingへ。午後はショップ関係の買い物。3時から自宅で仕事。4時過ぎ帰社。6時半まで別な仕事をする。7時、ベルクラシック。中小企業家同友会とかち支部7月例会。講師はエーゼロ(株)代表取締役社長の牧大介氏。岡山県西粟倉村の事例報告。演題は「ローカルベンチャーの群れを育てる ~岡山県西粟倉村の挑戦~」。いつも通り、講演、グループ討論、グループ発表、質問への回答という流れ。9時、例会終了。別室で講師を囲む会。11時20分帰宅。
ローカルベンチャーの群れ
「ローカルベンチャーの群れを育てる」という興味深い演題。ベンチャーというと起業のイメージが強いけれども、社歴の長い企業であってもベンチャー事業への取り組みが欠かせなくなっています。これは既存のビジネスモデルが急速に古くなってきているため。僕はローカルベンチャーという言葉を再定義、あるいはイメージチェンジする必要があるのではないかと考えています。
なぜ「群れ」なのか? このあたりの話が実にわかりやすく、おもしろいところでした。キービジュアルとしてスクリーンに映し出されたのは、ヒメボタルの写真。西粟倉村の森に生息しているホタルだそうです。1匹だけホタルが輝いていても風景にはならない。群れになっているから、ホタルの写真になる。なるほど、確かにその通りです。まちづくりにも同じことが言えそうです。
講演では具体例を示しながら、波乱に満ちた10数年の活動について語られました。「村おこしは自分おこしの積み重ね」という言葉も印象的でした。結局、地域のことを「自分ごと」として捉えることのできる人がどれほどいるのかによって、地域の将来が決まっていく。チャレンジ精神があるかどうかが重要ではあるものの、それ以前に自分ごとと思えるかどうかがポイントなのではないでしょうか。
もうひとつのポイントは事業規模の小ささ。西粟倉村の人口は1400人ほど。可能性はさまざまあるが、大規模にはなりにくい。多能工化が求められる。また、複数の事業を合わせて黒字化する、という考え方が求められるという。このあたりも非常に参考になる話として聴きました。
そして、多くの人が興味を持ったのは、「儲からないがよいものの価値」について。ここにベンチャーならではの可能性があるのではないか。永遠に儲からないのではなく、形を変えて事業として成立する。その事例についても語られていました。我が社ではどのように展開できるのだろうか……。考えさせられます。