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門外漢の原稿作成技法第69回 文体

門外漢の原稿作成技法第69回 文体

午前8時出社。10時、SLOW livingへ。慣れない仕事をする。昼は外食。店関係の買い出し。2時過ぎ帰宅。自宅で少し仕事をしてから帰社。6時半帰宅。

わずかな特徴

文体について考えることがあります。いくつかの媒体に書いているため、媒体の性質に合わせて書き分ける必要があります。文体を変えることはどうということはありません。しかし、その日のコンディションによって、稀にではありますが「です・ます調」でうまく書けないことがあるものです。
 どのようにうまくいかないのか。僕の場合、「です」「ます」が続いて単調、あるいは稚拙な文章になってしまうのです。ばかていねいな書き方になってしまうこともあります。本来の僕はですます調が苦手なのでしょう。「だ・である調」でそのような迷いが生じることはまずありません。
 解決法はさほど難しくはありません。体言止めを使う。少しだけ「だ・である」を混在させる。「です」または「ます」が続いたら、別な語尾に置き換える。これでだいたいOK。変だな、調子がよくないな……などマイナス思考に傾いていても、ともかく最後まで書き進めていく。最後に調整すれば、案外ちゃんとした文章にまとまるものです。
 文体という場合、書き手の独特のスタイルを意味することもあるでしょう。たとえば、僕の文体ではわずかにダジャレや韻を含ませることがあります。数年前までは、あからさまにわかるような使い方をしていました。今はほんのわずか。香り付け程度に使うようにしています。「ダジャレはレジャーだ」「韻を踏んでもいいんです」といったストレートな書き方は、ほとんどしなくなりました。
 わかるかわからないかというレベルのわずかな特徴。これを文章の各所に挿入することによって、その人ならではの文体になっていくのではないでしょうか。ただし、僕の場合は、自分の文体が確立しているとは言えません。媒体によって使い分けているからです。何の制約もなしに、自分の好きなように書いたならどのような文章になるのか。考えてみたら、そのようにして文章を書いたことは僕にはほとんどない。仕事において、自分の好きなように写真を撮ることができないのと同じようなものかもしれません。
 いずれ自分の文体(文章)、作風(写真)が確立される日がやってくる。そう信じようと思います。

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