高原淳写真的業務日誌 > 実録・記念誌制作 > 実録・記念誌制作09 過去データの活用

実録・記念誌制作09 過去データの活用

実録・記念誌制作09 過去データの活用

午前7時、SLOW livingでひと仕事してから出社。帯広柏葉高校80周年記念誌のデータを開いてみる。2日前、インデザインで開こうとしたが、うまく開かなかったもの。それが昨日は不思議なことにインデザインで開けることができた。完全ではないが、フォントを置換すれば資料として使えそうだ。これは助かる。次に写真データ。20年前まではEPSで保存していた。CMYKをRGBに変換し、JPEG保存していく。アクションを使えば簡単だが、さすがにすごい写真点数がある。ひたすらクリックを繰り返す。もう少しというところでM氏から電話があり、この日の作業を終えることにした。
 午後2時、大雨の中、買い物と床屋。4時過ぎ帰宅すると、完全に休日気分になっていた。久々にお好み焼きを作る。

デジタルアーカイブ

デジタルアーカイブの重要性については今さら言うまでもないでしょう。必ずしもデジタルでなくてもよい。紙媒体でも立体物でも、歴史を語る上で重要な情報が残っているかどうか。これは今を生きる僕らにとっても、次世代以降の人たちにとっても気になるところです。どのような残し方をするのがよいかは意見の分かれるところ。紙媒体には経年劣化や破損リスクがありますが、デジタルに依存しすぎるのもリスクが高い。今後しばらくの間は、デジタルと紙媒体の両方を残そうということになるのではないでしょうか。
 今回、20年前に制作された80周年記念誌のデータが活用できたのは、DVDに保存されていたためです。これがMOだったらどうだったのか? 万一に備えて、3年くらい前、中古でMOドライブを購入しましたが、一部読み込めないMOディスクがありました。また、1990年代、記憶媒体が乱立していた時代もありました。ZIPディスクに保存していた人はどうしているのでしょう? その点、DVDは当面安泰かな? 僕は長期保存用としてMディスクに保存しようと思っています。ただし、絶対大丈夫とは言い切れない。紙媒体を含め「絶対」はありません。複製し、分散させて保存するのが正解でしょう。
 周年記念誌はおおむね10年に一度作られるもの。しかも、まったく新しい情報が載ることは少なく、過去の情報、写真の焼き直しが多い。したがって、過去の周年記念誌に使用した写真がかなり高い確率で再度使われることになります。理想としては、印刷用にリサイズしたデータの他に、元データがほしいところ。80周年記念誌のデータを見ると、拡大して使うのは困難と思われるものが多数ありました。オリジナルをもう一度探すことになるでしょう。
 DTPへ移行してから30年(当社の場合)。ところが、30年前と今日では、データ保存に対する考え方が根本的に異なります。20年前と比較しても相当異なる。記録メディアの容量が限られていた昔に比べると、今は数万倍くらいでしょうか。FDと比べたなら、天文学的(?)な違いになりますね。デジタルアーカイブの普及は、記録メディアの容量拡大があってこそのものと言えそうです。

※文字化けして一瞬ビックリするものの、フォントを置換すればまったく問題なし。

〒080-0046 北海道帯広市西16条北1丁目25
TEL.0155-34-1281 FAX.0155-34-1287

高原淳写真的業務日誌