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偶然とその前後80 チョコレートと電話

偶然とその前後80 チョコレートと電話

午前7時半、SLOW living。ひと仕事してから、商品を運び入れる。8時45分出社。午前中はデスクワーク。午後1時半、スロウ編集会議。時間を勘違いし、1時45分から参加する。3時来客。4時にも来客。6時20分帰宅。速攻で夕食。7時、帯広経営研究会7月例会。『理念と経営』フリーディスカッション討論会。講師は(株)夢笛の高橋英樹社長。経営体験に基づく実践的な講義とディスカッション。9時10分終了。

チョコレートと電話

どうということのない偶然なのだが、電話と僕との間にはちょっとした因縁があるようだ。電話の呼び出し音に邪魔されず、仕事に集中したい、のんびりくつろぎたい……。そう思っているためか、極度に集中しているとき、のんびり脱力しているときに限って電話がかかってくる。また、荷物で両手が塞がっているときにも、電話が鳴ることが少なくない。
 「こちらにも都合があるのだから電話に出ても出なくても自分の自由」という人もいる。僕の場合は「もし緊急の用件だったら」と考え、できるだけ電話に出るようにしている。ただし、電話を鞄に入れたまま気づかないこともある。僕は呼び出し音が好きなれず、ボリュームを小さくしているためだ。油断していると聞き逃すことがある。
 とはいえ、僕に電話がかかってくることは営業や編集職の人よりもずっと少ない。まったく電話の鳴らない日もある。しかし、実に不思議なことに、ある行為をすると、電話がかかってくる確率が格段に高まる。
 それは日中、「チョコレートを口に入れる」こと。ものの数秒のうちに電話がかかってくる。もちろん、100%ということではなく、確率としては40~50%くらいだろうか。「電話が鳴るぞ」と身構えると、かかってこない。完全に油断しているときに、高確率でかかってくるのである。
 そうなると、カカオ95%の口で電話に出るか、急いで飲み込んで電話に出るかのどちらか。せっかくいい感じでセロトニンが出てきたな……と思ったタイミングで現実に引き戻される。数年前までは歯磨きをしているときによくかかってきた。チョコレートに限らず、口に何かを入れることで、どういうわけかかかってくるようだ。
 もっとも、こうしたマーフィーの法則のような感覚は多くの人が持っているに違いない。認知バイアスがかかっているのだという説明だけでは片付けられない。本当にこうした偶然は存在するのか。実際に電話がかかってくる確率を数値化してみたいところ。だが、数え始めた時点で、チョコ→電話の偶然は消えてしまいそうな気がする。そうして、電話がかかってこないことに、かすかな寂しさを感じるようになるに違いない。
 くつろぎきっているとき起こるちょっとした緊張感。このバランスがよいのではないかと思う。

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