午前7時半、SLOW living。8時半出社。すべきことが溜まっているのだが、技術的問題があって前に進まない。半歩だけ前に進めた。何か確実に成果を収めたい。そう思って、スロウ次号の取材準備をする。昼は外食。その後、中札内へ。4時半帰宅。
見る前からイメージできる時代
昨日の取材準備は単にネットで調べ物をしたというだけ。あまり仕事をしたうちには入りません。それでも、ある興味深い対象物についてある程度の情報をインプットすることができました。
まだ現物を見てもいないのに、イメージすることができる。これはインターネット時代だからこそと言えるかもしれません。プラスの意味でもマイナスの意味でも、事前調査がしやすい時代となりました。ネットで知り合っただけなのに、初対面でも初めて会う気がしない。数日前、誰かとそんな会話をしました。同じことが人物だけではなく、食べ物にも、グッズにも、場所にも当てはまります。
ネット社会の功罪は脇に置いておくとして、この時代における重要なスキルのひとつに検索能力があると思います。この能力に著しく長けている人がいます。人というより、世代というべきでしょうか。物心のついた頃からデジタル機器に囲まれて育った人。Y世代の後半からZ世代の人たちを見ていると、検索能力がやけに高い。会話しながら検索している。つられて、僕もスマホで検索する。そうすると、検索ワードに問題があるのか、ヒット率がずいぶん低い。そのうち、自分でも何を探していたのかもわからなくなったりします。
検索能力は正しく使用している分には業務効率向上に役立ちます。ところが、何でもネットで済ませようとする傾向が出てくると、反対に弊害が目につくようになっていく。取材現場で直接見聞きした情報よりも、ネットに載っている情報を信じるようになっていたら重症ですね。自分が直接見たり、聴いたり、感じたりした情報。それはネットの情報よりもはるかに価値がある。たまに、目の前で目撃している事実のウラを取ろうと、ネットで調べたりする人がいます。自分でもたまにそんなことをする。ネット依存症なのか、自分の目に自信がないのかのどちらかでしょう。
取材活動における業務改善は、現場に身を置く時間をたっぷり確保するためにある。そう捉えるべきですね。デジタル化を推し進める目的は、お客様へのマインド的サービスのための時間を生み出すためでもあります。